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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
イレギュラーだからこそ出来る行為
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もアンタ等は認識を変えないだろうよ。だから、宣言したんだ。俺はココでアンタ等を斬って捨てることをな」


俺は冷酷に別れの宣言を言い放った後、そこから去った。
高城達も少し距離を置いてから、ついてくる。
平野が高城を労っていて、自分の経験談を語る。
「自分も過去に同じ行為をしたことがある」と語って、孝がそれに頷きながら「勉強になるなぁ」と口に出していた。
雑談している孝達を置いていき、俺は再び薬を塗っている麗達の元に向かった。


「うぃ、麗。塗り終わったか?」
「あ、真紅狼〜助けてぇ〜〜!!」
「静香、塗り終わったのか?」
「んーん、まだよ〜。これから〜」


静香は特製の塗り薬を手に塗りつけて広げていく。
その仕種に麗は小さく「ひっ」と怯えた声を上げていた。


「しょうがない………俺が塗ってやる」
「え!!?」
「静香、薬貸してくれ」
「はい、これ。私はお邪魔だから出て行くわね〜〜」
「いや、静香もここに居てくれ」


静香の腕を掴む。


「………真紅狼は複数プレイがお好みなの?」
「違うわ。………いや、そうかもしれん」


よくよく考えてみれば、前の世界でも複数で………………んなことは置いといて!
麗は腰を強く打ったと言っても、重点的にどの辺りをやればいいか、俺には分からないから指示してもらわないと困るんだよね。


「そうじゃなくて、静香から見て重点的にやるべきところを教えてもらわないと、変な所に薬を塗って意味がなかったら、無駄じゃん? だから、居て欲しいんだよ」
「そーいうことね〜」
「そういうことだ。そんじゃあ、麗」
「な、なに?」
「背中ちょっと触れさせてもらうぞ?」
「う、うん」


顔を真っ赤にしてる麗。
ヤバイ、可愛くて襲いたくなる!
が、今は我慢だ。
俺は上着を脱いで、薬を手に付ける。


「いくぞ〜」
「くぅぅぅ〜〜染みるぅぅぅ〜〜(涙目)」
「……っと、この辺か? 静香?」
「うん、そこそこ。打った所を中心的に広げていって。ちゃんと塗っておかないと長引いちゃうからね」


俺は麗の腰辺りを滑るように塗る。
麗はさっきよりも大きな声で叫ぶことは無く、小さな声で我慢していた。


「ほい、終わり!」
「うぅ〜〜」


俺は桶に溜めていた水の中で手を洗って、塗り薬を洗い落し、再び麗の寝転がっているベッドに戻る。


「あんまり怪我するなよ、麗」
「だって、今回はしょうがないじゃない。あんな所にワイヤーが張られているとは思わなかったんだもん」
「あたしも気がつかなかったわ〜」


静香は、全然気がつかなかったような声を上げながら俺の方に寄りかかって来る。
麗も同時に寄りかかってきた。


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