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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
イレギュラーだからこそ出来る行為
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〜真紅狼side〜
俺達は高城の親父さんに頼まれて、避難者の説得にあたったがこれまた現実逃避者ばっかで話にならねぇ。
すると、高城が墓穴を掘る一言をうっかりと言ってしまった。


「―――どうすればいいかは、パパが教えてくれたでしょ」
「あ、バカ!!」


俺が声を上げた時には既に遅く、説得されていた一人の女性が何かに気がついたように大声で避難者達に言い聞かせる。


「―――皆さん、聞いてください! この娘は殺人を肯定する男の娘で、私達にも殺人者になれと言っているんです!!」


あちゃ〜、やっちまった。
俺は軽く頭を抱えた。
説得している者がここの所縁の家ではないとバレなければ、うまく説得がいってたんだがなぁ………バレたらこうなることは予想できたのにミスったな。
現実逃避者達は、俺達を“子供”扱いしその場から拒絶し、“大人”である自分達のみで話し合いを勝手に進めていった。


「……めんどくなってきたし、俺がやるか」
「「えっ!?」」


孝と平野は、驚いた表情で視線をこちらに向ける。
なんだ、その目は………?


「「蒼騎/真紅狼が………説得するのか?」」
「そうだよ。安心しろ、御別橋と違ってただ宣言するだけだから。あのような行動には出ねぇよ。………ということで、高城、ちょっとどいてくれ」
「わかったわ」


高城を後ろに下がらせた後、俺は注目させる為に真紅の執行者を抜いて、上に二、三発撃った。


ダ、ダダンッ!


「ハイ、ココに居る人達、ちゅう〜〜も〜〜く!!」
「なっ、あ、アンタ誰よ!!?」
「よく聞けよ〜? 一度しか言わないから。―――アンタ等が現実を理解しないこともアレを『人間』だと認識することはよく分かった。だからこそ、言わせてもらおう。俺は以後永久に、貴様等が<奴等>に襲われようが、助けを求めようが絶対に助けない。勝手に喰われて野垂れ死ね。―――以上だ」


俺は指を突き付けて、宣言した。
すると、喚き始める現実逃避者達。言われたことが理解出来したのか、一人の男が「ふざけるな!」と言って俺の胸倉を掴み上げようとしたので、俺はその腕を弾いて左手で殴り飛ばした。


「がっ………!」
「ふざけるな。だと? なら、現実を認めろよ!! それが出来なきゃ死ね!! いつまでも甘ったれるのもいい加減にしろ!! もう平穏だった日常は戻って来ねぇんだよ! すでに世界は壊れて、新しい世界に俺達は居るんだ。それを認識しろって言ってんだ。だが、アンタ等は目を背けた。そして<奴等>をいまだに『人間』と………“病気にかかった人間”だと認識している。だから、俺は助けないって言った。事実から目を背けている奴等を助ける義理なんかどこにある? ………どうせ、この話が終わって
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