第二百二十八話
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第二百二十八話 サングラス選び
今田先生は赤音に対して自分が持っているサングラスを全てテーブルの上に出してみせた、その数と種類はというと。
「凄いですね」
「百はありますね」
「よくそんなに持たれていますね」
「魔法の時に使いますし。それに」
「それに?」
「日差しが強い時も」
この時もというのだ。
「目を守ってくれるので」
「よくかけられるんですか」
「あと変装にもです」
「使えますか」
「変装も魔女の使うものの一つですね」
「はい、私達も教えてもらってますね」
「サングラスは変装にも使えます」
こう赤音に話した。
「ですから」
「それで、ですか」
「先生はサングラスを沢山持っているんですよ」
「魔法や日差しか目を守って」
「変装の為にもです」
「それで沢山持たれていますか」
「そうです、プレゼントしてもらったものも多いんですよ」
そうして手に入れたサングラスも多いというのだ。
「実は」
「プレゼントですか」
「色々な人から」
「男の人からも」
「結構ありますよ」
先生は隠さずに答えた。
「男の人からのプレゼントも」
「そうなんですね」
「有り難く使わせてもらっています」
赤音に対してにこりと笑って話した。
「いつも、それでです」
「そのサングラスの中からですね」
「平沢さんがこれと思われるものをどうぞ」
「わかりました、じゃあ」
ここでだ、赤音は。
オーソドックスな縁や耳にかける部分までプラスチックの黒いサングラスを見た、それでそのサングラスを指差して言った。
「これで」
「それですか」
「はい、これでいいですか?」
「平沢さんがそう言われるなら」
それならとだ、今田先生は赤音ににこりと笑って答えた。
「それでどうぞ」
「それじゃあ」
赤音も笑顔で頷いた、そうしてだった。
そのサングラスを手に取った、こうして赤音はサングラスを手に入れたのだった。
第二百二十八話 完
2020・1・17
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