第八幕その十
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「かかしさんや樵さんみたいにね」
「寝なくても食べなくても平気な人達がいてね」
「クルマーみたいな人達もいるし」
「手足が車輪になっているね」
「ジグゾーパズルや瀬戸物の人達もいるし」
「そこは本当にね」
カエルマンはハンクにもお話しました。
「オズの国ならではだね」
「この国だから」
「色々な身体の人達がいて」
「神様もだね」
「いられるんだよ」
「そうだよね」
「さて、僕はこれからアヌビス様のところに行くけれど」
スフィンクスはここで自分が行く場所のお話をしました。
「君達はどうするのかな」
「今度はオシリス神の祭壇に行くつもりなの」
トロットがスフィンクスの質問に答えました。
「次はね」
「あの方のところにだね」
「そのつもりなの」
「そう、じゃあね」
そのお話を聞いてです、スフィンクスは一行に絵外で告げました。
「これからの冒険も楽しんでね」
「そうさせてもらうわ」
トロットも笑顔で応えました、そうしてです。
笑顔で別れてそれからです、トロット達は冒険の旅を再開しましたがここでハンクが彼女に言ってきました。
「あとどれ位かな」
「オシリス神のところまでね」
「うん、どれ位かな」
「マップを見たら」
それを見てチェックしますと。
「あと少しよ」
「そうなんだね」
「そう言ってる間に」
祭壇の入り口が見えてきました。
「着いたわね」
「早いね」
「そうね、何かピラミッドの迷路にもね」
「慣れてきたかな」
「そうかも知れないわね」
「どうもね」
ハンクも頷いてでした、そうして皆で祭壇の中に入りますと立派なお顔立ちに緑色の肌の古代エジプトの服の中でもかなり豪奢な服を着た神様がいました、傍に鰐みたいな頭をした犬の身体の獣もいます。
その神様が自分から名乗りました。
「私がオシリス神だよ」
「イシス女神のご主人の」
「そうだよ」
こうハンクに答えました。
「私がね」
「あの、その緑のお肌は」
「これは植物を表しているんだ」
「それで緑色なんですか」
「私は冥界の神でしかも植物のことも司っていて」
それでというのです。
「それでだよ」
「お肌が緑色ですね」
「植物の色なのだよ」
まさにというのです。
「私の肌はね」
「植物ということは」
ボタンがそう聞いて言うことはといいますと。
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