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オズのハンク
第八幕その八

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「終わりだよ」
「そうなんだね」
「そう、あとメジェド神だけれど」
「僕達が探しているね」
「あの神様ならさっき会ったよ」
 笑顔で、です。スフィンクスは言うのでした。
「十分位前にね」
「本当についさっきだね」
「そうだったんだ、ただね」
「ただ?」
「あの神様は気まぐれで」
 それでというのです。
「また何処かに行ったから」
「僕達が会えるかっていうと」
「どうだろうね」
 それはというのです。
「難しいよ」
「そうなんだね」
「だからね」
 スフィンクスはカルロスにさらに言いました。
「そこはね」
「割り切ってだね」
「そうしてね」
 それでというのです。
「行くといいよ」
「会う会えないは」
「そう思ってね」
「ラー神にお話すれば会えるんだよね」
 ハンクはスフィンクスにこのことを確認しました。
「そうだよね」
「うん、そうすれば確実にね」
 その通りだとです、スフィンクスもハンクに答えます。
「会えるよ」
「それじゃあ絶対に会えるね」
「そうしないと会える会えないは運だけれど」
 それでもというのです。
「絶対に会う方法はあるからね」
「そこは安心していいんだね」
「君達もね」
「それなら安心だね」
「うん、本当に一目見たら忘れられないお姿だけれどね」
「目だけでね」
「手もないからね」
 そのお姿のお話もするのでした。
「考えれば考えるだけね」
「変わったお姿だね」
「本当にね」
 実際にとお話するのでした。
「不思議だよね」
「あの服の下はどうなっているのかしら」
 トロットはふと思いました。
「一体」
「ああ、何でもね」
「何でも?」
「あの服はお身体の一部で」
「そうなの」
「生地にそのまま目が出ていて」
 それでというのです。
「足もね」
「服から出ているのね」
「あれはスカートでもないから」
 服はというのです。
「足の周りは生地でずっと包まれているんだ」
「スカートみたいに開いていないのね」
「うん、そうだよ」
「てっきり服の下にお身体があると思ったけれど」
「そうじゃないんだ」
「それはまたね」
 トロットはスフィンクスのお話を聞いて思いました。
「意外だわ」
「最初このお話を聞いて驚かない人はいないよ」
「実際私も驚いてるわ」
「そうだよね、まあそういうことで」
 それでというのです。
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