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Sword Art Online -Gun Sword-
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合って他のβテスターに少し遅れをとっている。
「そうなるな。これで、俺とお前は一時お別れだ。まあフレンド登録も済ませてあるし、なにかあったらメッセージ使えばどうとでもなるだろ」
「そうだな…」
やはり、キリトとしても一週間この訳のわからない状況で一緒に過ごした俺と行き成り別れるのは気が引けるのだろう。しかし、このまま俺がキリトと行動を共にしても、足でまといにしかならないことはわかっている。それくらい、俺とキリトの間には実力差というものがあった。
「そう悲しそうな顔すんなって。まだ第一層すらクリアしてねぇんだ。会おうと思えばすぐ会える」
「ああ、わかってるよ………アル、何だかんだ言ってお前と過ごしたこの一週間、楽しかったよ。ありがとな。多分、お前と出会ってなかったら俺は未だに頭の中で色々と考えてた。本当に、ありがとう」
「寄せよ…なんか痒いだろ。それにありがとうは俺のセリフだ。慢心するつもりはないが、お前のおかげでそこら辺のβテスター並には戦えるようになってる。んま、それじゃぁキリト。また、いつかな」
俺はそう言って、キリトを抱き寄せた。
「ああ、また、いつか」
キリトは俺のハグに答えるように一瞬腕に力を込めたあと、お互いに開放した。
「なんかこれだけ見るとホモっぽいよな」
「またお前はそうやってチャラけるっ!」
「ははっ、わりぃわりぃ……そんじゃな!キリト!」
「……ったく、またな!アル!」
それが、俺とキリトの別れだった。しかし、俺達は近いうちにまた出会うことになる。今度は師匠と弟子と言う関係ではなく、対等な関係として。
ゲーム開始一ヶ月で五千人が死んだ。
この世界から出られないと知ったときの皆のパニックは狂乱の一言に尽きた。わめく者、泣き出す者、中にはゲーム世界を破壊すると言って街の石畳を掘り返そうとする者までいた。無論街はすべて破壊不能オブジェクトで、その試みは徒労に終わったのだが。どうにか皆が現状を納得し、それぞれに今後の方針を考え始めるまでに数日を要したと思う。
プレイヤーは、当初大きく四つのグループに分かれた。
まず、これが約七割を占めたのだが、茅場の託宣を信じず外部からの救助を待った者たちだ。気持ちは痛いほどよくわかった。自分の肉体は、現実には椅子の上でのんびりと横たわり生きて、呼吸している。それが本当の自分であり、この状況は何と言うか「仮」のもので、ちょっとしたはずみ、ささいなきっかけで向こうに戻れるはずだ。確かにメニューからログアウトはできないが、内部で何か見落としたことに気付けば――。
あるいは、外部では今必死にアーガスが、そして国がプレイヤーを救おうと最大限の努力をしているだろう。いかに茅場が天才でも、この五万人拉致監禁という最大級の「事
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