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Sword Art Online -Gun Sword-
Sword Art Online
01
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だけで、それは攻防万能な組み合わせとなる。
 一方、俺の武器は片手剣一つだ。盾を装備してもいいが、どちらにしろ俺が盾を装備したところで機動性が悪くなるだけで意味をなさない。俺の防御の仕方はキリト譲りで、武器防御と呼ばれるものであり、大抵の攻撃はステップか片手剣を使って防ぐからだ。
 センチネルは金属的な声音で絶叫しながら右手に持つ斧を振りかぶりながら走り込んできた。対して俺は自然体で立ち右手に持つ剣は重力に任せている。昔から運動といえば武道だった俺は、小学生の時から空手・柔道・合気道を習っていた。その為、この自然体と言う構えが妙にしっくりくるのだ。
 これはキリトからの受け売りだが、自分の慣れた構えが一番どの攻撃にも対応しやすい、らしい。
 センチネルが無防備な俺を斧で叩き斬らんとばかりにおお振りする。俺はそれを剣の表面で火花を散らしながら斜めにずらし、弾く。その瞬間、センチネルは斧を弾かれ体勢を崩しているため絶好の的となる。長年武道をやっていたおかげか冴える動体視力でその隙を見逃さす、すかさず一撃をお見舞いした。
 センチネルは小さく悲鳴をあげながら後方へ1メートル程押し飛ばされる。しかしやはりモンスター。痛みを感じていないと言わんばかりに素早く起き上がると、直ぐに体勢を立て直した。
 っち、と俺は小さく舌打ちする。これだからモンスター相手は嫌なのだ。斬られることに、殺されることに躊躇いがない。センチネルは直様もう一度俺に攻撃を仕掛けてくる。今度はステップでその攻撃を躱すと同時にセンチネルの背後に回り込み、肩の当たりに剣を構え、ソードスキル垂直斬撃技〈バーチカル〉を発動させる。その一撃は見事にセンチネルの背中に命中し、センチネルの着込んでいる鎧と俺の剣とのあいだで火花が散った。しかし、そこで俺の攻撃は終わるわけではない。もちろん、ソードスキルを使ったことによる反動で硬直時間が課せられるが、所詮下級スキルでその時間は短い。
 センチネルは俺の攻撃によってノックバックをくらい、時間としては俺とほぼ同じ時間で回復する。しかし今、俺はセンチネルの背後をとっている。センチネルは俺に背中を見せている状態で、同時に回復すると言うことはこちらのほうが先に攻撃できると言う事だ。
 俺は硬直から回復すると同時に剣を最大限に引き付け、そして前へ突き刺した。俺の刺突がセンチネルの背後からその体を貫く。金属質な断末魔をあげながらセンチネルは硬直し、そのままポリゴンの欠片となり霧散した。

「おつかれさま」
「おう、なんつ〜かこう、物足りないな」
「ははは、まあそう言うなよ。っとまぁ…これでもう俺が教えることは無くなったわけだ」

 キリトは少し寂しそうにそう告げた。俺としても、これ以上キリトの世話になるわけにはいけないと思っていた。現状、キリトは俺に付き
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