暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜北の再会〜後篇
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ると、”上”からの指示――――――今回のメンフィル帝国軍によるハリアスク侵攻に巻き込まれたメンフィル・クロスベル連合にとっての戦争相手ではない国に所属している我々の保護、もしくはノーザンブリアからの脱出の協力かな?」
リィンの自己紹介を聞いたルーシーは驚き、真剣な表情でリィンを見つめるカノーネの言葉に苦笑しながら答えたリシャールはすぐに表情を引き締めて即座に考え付いた自身の推測をリィンに確認した。
「!事情も説明していないのに、既にそこまで気づかれているとはさすがですね……―――仰る通り”上”からは貴方達の保護か、ノーザンブリアからの脱出の協力を命じられています。本来でしたら自分達とは別の部隊が担当しているのですが、念の為に自分達の部隊が先行して貴方達を救援する事になったのですが――――――」
「――――――貴方達の件に関しては自分達が担当する事になっています。」
リシャールの推測を聞いて驚いたリィンが説明を続けていると別の男性の声が聞こえ、声を聞いたリィン達がそれぞれ声が聞こえた方向に視線を向けるとディミトリとフェルディナントが率いる騎馬隊、更にドゥドゥ―が率いる重装備の騎兵―――重騎兵(グレートナイト)の部隊が到着した。

「ディミトリ……!それにドゥドゥーとフェルディナント先輩もお久しぶりです……!」
「訓練兵の卒業式以来になるな、リィン。」
「フッ、お互い積もる話はあるが、今はそれぞれの任務に集中しようじゃないか!」
懐かしそうな表情で声をかけるリィンにドゥドゥーは静かな笑みを浮かべ、フェルディナントは髪をかき上げてそれぞれ答え
「はい!――――――既にクロード達から彼らに関する伝令は聞いている。彼らに関してはディミトリ達に任せていいんだよな?」
「ああ、彼らの件はここからは俺達に任せてくれ。――――――申し遅れました。自分はメンフィル帝国軍”灰獅子隊”所属の部隊長、ディミトリ・アレクサンドル・ブレーダッド中佐と申します。リィン達からは事情はどの程度伺っているでしょうか?」
フェルディナントの言葉に力強く答えたリィンはディミトリに確認し、確認されたディミトリはリシャール達に訊ねた。

「君達メンフィル帝国軍がノーザンブリア侵攻に巻き込まれた我々を保護かノーザンブリアからの脱出に協力してくれる事までは聞いているよ。我々の希望としては君達にとっては手間がかかるかもしれないが、ノーザンブリアからの脱出――――――レミフェリアの領土に入る直前の国境まで護送してもらいたいのだが?」
「了解しました。そういう事でしたら、このまま馬で国境までお送りしますのでそれぞれお一人ずつ、騎馬隊の騎士達の背後に乗って騎士達の腰をしっかりと掴んでください。」
「わかりました。ルーシーさん。」
「ええ。……失礼します。」
リシャールの要求に
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