外伝〜北の再会〜後篇
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び寄せてゼクトールの中に入るとゼクトールは跳躍してリムジンの行く先を防ぐ位置に着地し
「そらあっ!!」
ゼクトールは自身の得物を地面に叩きつけて衝撃波を発生させ、衝撃波を受けたリムジンは吹き飛ばされつつも急ブレーキで必死に耐えた事でひっくり返る事がなくストップした。
「くっ……あの”騎士”はまさか…………」
「ああ……”騎神”とやらだろうな。」
「あれが……でも、どうしてあれ程の存在がこんな所に……」
リムジンから出てきたカノーネとリシャールは厳しい表情でゼクトールを睨み、ルーシーは不安そうな表情を浮かべた。
「フッ、団長に狙われたのが運の尽きだったな。」
するとその時ゼクトールの背後からレオニダスが北の猟兵達を率いて現れてリシャール達と対峙し
「!あの男は確か……!」
「”西風の旅団”の連隊長――――――”破壊獣”レオニダスか。そしてそちらの紫の”騎士”の中にいる人物は3年前”リベールの異変”でロレントを襲撃した際メンフィル帝国軍による迎撃で戦死したはずの”猟兵王”ルトガー・クラウゼルでよかったかな?」
「クク、さすが”それぞれの祖国”の為にエレボニアで情報収集をしていただけはあるねぇ。」
レオニダスを見て真剣な表情を浮かべたカノーネの言葉に続くようにレオニダスの正体を口にしたリシャールはゼクトールに視線を向けて問いかけ、リシャールの問いかけに対して不敵な笑みを浮かべたルトガーはリシャール達を見下ろしていた。
「やはり私達の事を知った上での襲撃だったようですね。」
「ああ……――――――それで、ゼムリア大陸にその名を轟かせる二大猟兵団の片翼が何の為に我々を襲撃――――――いや、何故君達が”北の猟兵”達と協力して我々を襲撃した?猟兵としての稼ぎを故郷の仕送りをしている北の猟兵達やノーザンブリア自治州政府に君達程の最高ランクの猟兵団を雇えるような報酬は支払えないと思うのだが?」
ルトガーの指摘に対してそれぞれ血相を変えたカノーネの推測に頷いたリシャールは厳しい表情でゼクトールの中にいるルトガーに問いかけた。
「クク、今回の件は”仕事”じゃなく”西風”を立ち上げた際に色々と世話になった”大佐”への義理を果たす為さ。」
「”大佐”……?」
「………猟兵王が言っている人物は恐らくは猟兵団”北の猟兵”を立ち上げた元ノーザンブリア公国軍所属のバレスタイン大佐の事かと。」
ルトガーの話を聞いて眉を顰めたルーシーの疑問にリシャールが答えた。
「そうだ。そしてお前達も知っての通り、ノーザンブリアは今メンフィル帝国軍の侵攻によって滅びようとしている。侵攻の前のメンフィルによる自治州政府に対しての”命令”や市民達には一切手を出さずに猟兵達を虐殺し続けている事を考えると、恐らく奴等の真の狙いは”ノーザンブリアの占
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