第2話 接触
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ったことから大幹部であらせられるゾル大佐から賞詞を賜り、大尉に昇進する………か。
さて、そんな君を見込んで新たな任務を任せたい。」
改めて千堂はバシッと姿勢を整える。
「隣にアルヌスと呼ばれる丘があるな?その周辺の調査及び偵察を頼みたい。この世界に来たばかりだからな。
それと敵との戦闘は自衛目的を除き極力避けろ。」
「人数は?私、1人ですか?」
「そう言いたいことだが、流石にそれはないな。」
ニヤニヤと上官は笑いながら答える。
「とりあえず深部情報偵察隊を六個編成する。君の任務はその内、1個の指揮だ。
現地住民と接触する可能性もある為、いらぬ警戒心を持たれては困る。よって偵察隊は通常の『戦闘服』ではなく、貴様が着ているような『軍服』で行くように。」
「分かりました。」
「では、千堂印一少佐!第一偵察隊の指揮を命ずる!!」
千堂は右手を上に掲げて「イーッ!」とショッカー式敬礼を行って退室する。
数日後
千堂は基地内の講堂で第一偵察隊の全部隊員を集めた。
「今から我々は防衛軍初の異世界の偵察を行う。
諸君らと共に偉大なるショッカーと大首領様の為に他のどの部隊よりも先に異世界を駆けることができることを誇りに思う。
偉大なる大首領様 万歳!!!」
そう言うと先程と同じく右手を空の方へ掲げてショッカー式敬礼をした。
それに続いてドイツ国防軍風の鉄ヘルメットと軍服を着た部下達も同じく敬礼をする。
「偉大なる大首領様 万歳!!!」
「「「万歳!!万歳!!万歳!!」」」
そうして隊員達は二台の偵察用装甲車に乗り込み、基地を出る。
「しかし、こういう広い草原と蒼い空を見ると異世界に来たんだと思うな。」
異世界ならではの澄んだ蒼い空と広い草原に千堂は装甲車の天井のハッチから乗り出して呟く。
千堂の呟きを聞いて装甲車の運転をしている部下の加頭秀明は言う。
「そうですか?私の生まれ故郷ではこの程度の景色は高い建物を除けばよく見れますよ?」
「俺は東京育ちなもんでね。お前の生まれはどこだ?ゲドン州?グロンギ自治区?」
「いや、私の生まれは風都です。隊長と同じく、日本エリアの出身です。」
日本エリアで風都と聞いて知らない者はいない。
東京、大阪、風都と言われるほどの知名度を誇り、あの「財団X」の本部がある企業城下町でもある。
「おっ、加頭、この先の小川を右折すればアルヌスを一望できる丘に着くらしいぞ。」
帝国兵の捕虜から奪った…もとい、押収した地図を見た千堂が加頭に指示する。
「了解、隊長。」
車列が丘に着くと、隊員達は降車す
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