第2話 接触
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「戦えばいい!兵が足りぬなら属国から集めればいい!!」
元老院議員でもあり帝国軍将軍でもあるポダワンがわめき散らかす。
また、それに反論するかのようにざわめく議員を見た皇帝は右手を上げ、彼らを鎮める。
「事態を座視することを余は望まん
ならば戦うしかあるまい……。」
!!!!!
議員達は驚き、皇帝であるモルトの方を向き静まり返る。
「属国と周辺諸国に使節を派遣せよ!
大陸侵略を狙う異世界の賊徒を撃退する為、援軍を求めるとな!
我らは連合諸王国軍(コドゥ・リノ・グワバン)を結成して、アルヌスとオ・ンドゥルゴへと攻め込む!!」
「皇帝陛下万歳!!」
「偉大なる帝国よ永遠なれ!!」
議員達は立ち上がり、口々に皇帝と帝国に対する恭順の姿勢を見せる。
「皇帝陛下……アルヌスとオ・ンドゥルゴは人馬の躯で埋まりましょうぞ。」
カーゼルの言葉を聞いたモルトは薄ら笑いを浮かべた。
夜も更け、オ・ンドゥルゴは闇に包まれ静まり返る。
それに乗じてモルトの呼びかけに応じた連合諸王国軍が音を立てないように注意してオ・ンドゥルゴの平野を進む。
この平野を進むと、ショッカーの陣地があるのだ。
しかし、既に門を越えて防衛線を構築していたショッカーは彼らの姿を捉えていた。
「敵を視認!戦闘配置につけ!繰り返す!戦闘配置だ!!」
「今度は夜襲か!?何度目の襲撃だ?」
「敵は学習能力がないのか!?」
「お前らボヤくな!早く位置につけ!」
「全部隊に告ぐ!命令があるまで撃つな!!敵を引きつけろ!」
敵がキルゾーンに入ったことを合図する照明弾が放たれ、指揮官が叫ぶ。
「よし!攻撃開始ィィ!!」
戦車の主砲や機関銃が火を吹き、前列の重装歩兵をなぎ倒す。
生き残った敵兵を掃討する為、戦闘員と怪人軍団が畳み掛けるように防衛線から突撃する。抵抗する意志の無い者は捕虜となり、まだ戦おうと剣を持った者は容赦なく殺された。
結果、この戦いで連合諸王国軍、数十万人は破れ、一部は敗残兵となった。
「失礼します。」
ナチス時代のドイツの将校の様な黒い軍服と軍帽を着用した男が『門』が開かれたオ・ンドゥルゴの丘の一角に仮設された指揮テントの中に入る。
テントの奥には軍服を着た眼鏡を掛けた上官がテントに入ってきた男の経歴が書かれた書類を読みながら煙草を吹かしていた。
「千堂印一 大尉。
防衛軍所属、士官学校を主席で卒業した軍きってのエリート候補。卒業後は不穏分子検挙の指揮を取り、曹長から少尉に昇進。『銀座動乱』ではあの混乱の中、逃げ惑う市民の避難誘導を行い、ショッカー警察の警官隊に明確な指示をして共に戦
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