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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
戦姫絶唱シンフォギアG
第1楽章〜黒の装者達〜
第2節「争乱へのシンフォニア」
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りするのと、クリスがペンダントを手に聖詠を口ずさむのは、ほぼ同時だった。

「──Killter Ichaival tron──」

イチイバルのシンフォギアを纏い、アームドギアを手に走るクリス。

彼女に向かって真っ直ぐに、ノイズ達は襲い掛かる。

「僕達もッ!」
「友里さん、避難誘導を頼みますッ!」
「任せるわッ!」
「わたし達で止めなくちゃッ!」

ウェル博士は更にノイズを召喚しながら、基地の外へと走り去ろうとしている。

「待ちやがれッ!!」

自身を取り囲むノイズを蹴散らし、ウェル博士を追いかけようとするクリスを追い越して、純は叫んだ。

「ここは僕に任せろ!クリスちゃんは残って、皆をサポートしてくれッ!」
「けど……!」
「君の力が必要なんだ!クリスちゃんのイチイバルで、君の歌で、少しでも多くの人をノイズから守ってくれ!」
「ッ!ジュンくん……」

周りを見れば、米軍の隊員達もまた、通常兵器でノイズと応戦している。
しかし、弾は全て位相差障壁に阻まれ、このままではその身体を炭素へと分解されてしまうのは明らかだ。

「くッ!てめぇらの相手はあたしらだッ!!」

離れた場所のノイズ達へと狙いを定め、引き金を引く。

(あたしの歌で守れ、か……。ジュンくんはやっぱり、あたしの王子様なんだな……)

純からの激励を受け、クリスは迷わずその引き金を引き続けた。



「アキレウスの瞬足から、逃げられる奴はいねぇッ!」

純は迫るノイズらを、振るう盾でなぎ倒しながらウェル博士を追跡していた。

このままでは埒が明かない。一気に距離を詰めなければ……。

そう判断した純は、踵のジャッキを起動させる。

思いっきり一歩踏み込むと、ジャッキは勢いよく伸縮し、アスファルトにハッキリと足跡を残しながら、純はその身を跳躍させた。

ウェル博士の頭上を飛び越えてのショートカット。
空中で身体を反転させると、着地姿勢を整える。

次の瞬間、純はウェル博士の十数メートル先に降り立った。

「なッ!?」
「僕とアキレウスから逃げようなんて、2万年早いぜッ!」

そのまま純は、もう一度瞬間加速して真っ直ぐ、ウェル博士の方へと突き進む。

「うわああああああッ!?」

狙いは右手に持つソロモンの杖。
だが、純の手が届くよりも一瞬早く、ソロモンの杖からは緑色の閃きが放たれた。

「──なーんてね、くひッ!」
「くッ!?」

博士を取り押さえるために減速していたため、純は召喚されたノイズにはね飛ばされる。

一瞬地面を転がるも、受身を取り、直ぐに体勢を立て直す。

だが、博士は更なるノイズを召喚していた。

「生憎、君に捕まる僕じゃないのさ。ほー
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