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ソードアート・オンライン 幻想の果て
六話 攻略組
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ュウら三人を見据えると倣岸な声音で告げた。

「お前らもここの鉱石狙いか?悪いが今日ここは俺達《聖竜連合》が使わせてもらう。悪いがよそをあたってくれ」

言葉の内容とは裏腹に、全く悪びれた様子も見せない男の言いようにトールが目を丸くして耳を疑う。アインクラッドの最前線で活動する《聖竜連合》の規模がいくら大きなものだとしてもダンジョンをまるまる一つ、それも他のプレイヤーを妨害してまで独占するというのはあまりにも横暴が過ぎると言えたからだ。

「おいおい、いくらなんでもそりゃないだろ!レア鉱石がドロップしやすいオブジェクト枯らされたら再湧出(リポップ)まで数日かかる時もあるんだぜ!?」

「よそって……あなた方が攻略組なのは知っていますが、俺達だって前線を目指して装備を強化するためにここに来ています!ここの採掘量なら少しぐらい俺達に使わせてもらってもいいんじゃありませんか?」

「ああん?何で俺達が――っ」

顔をしかめて何事か言いかけた男を手で制し、《聖竜連合》の集団から長大な突撃槍(ランス)を背負った一人の男が詰め寄っていたアルバとトールの前に出てくる。背は高く、MMOに手を出すゲーマーにしては大分体格の良い男だった。かしゃりと身に纏ったプレートメイルの音を立て男が足を止めると、トールとアルバを見下ろしながら口を開く。

「申し訳ないが俺達は最前線に挑んでいる、攻略を進める為にも装備の強化は急務なんだ。どうかここは譲って欲しい」

他の者達と比べ真摯な眼差しで請うその男にトールが声を詰まらせ押し黙る。SAOのクリアに対する意識が高いトールだけあり現実に前線でアインクラッド攻略を推し進めている彼らのその台詞は抵抗し難いものだった。

最前線プレイヤーへの引け目故に抗論できず歯を食いしばるトール。と、それまで目を細めて状況を見ていたシュウがその肩に手を置き、顧みたトールと顔を合わせると後退を促すように首を振った。

「トール、少し下がっていてくれ。アルバも」

「シュウ……」

「いいから、悪いようにはしないさ」

不安げに表情を曇らせながらもトールが身を引き、不服そうにむくれていたアルバもシュウが前に出たのを見ると不承不承といった様子で同じ位置まで下がる。攻略組のプレイヤーを相手に欠片も怖じ気を感じさせない立ち振る舞いで見返してくるシュウの視線に、《聖竜連合》の男は居心地悪そうにしながらも再び口を開いた。

「こちらの言い分は今言った通りだ。迷惑をかけるとは思うが、理解してもらえないか」

「いや、到底理解できそうにないな」

男の主張を真っ向から斬って捨てたシュウの返答にトール達中層プレイヤー側からは戸惑いの、《聖竜連合》側からは怒気を孕んだどよめきが上がる。連合側の男達から大量に浴びせかけ
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