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Sword Art Online -Gun Sword-
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もりだった。だから、そのときも断言できた。茅場晶彦は、こんなセレモニーにこんな演出で顔を出す人物ではない。これはなにかの間違いだ。
その時、巨大なクリスタルの茅場の顔がゆっくりと口を開いた。歓声は波を打つように静まり返り、すべてのプレイヤーが彼の言葉を聞こうと耳を澄ませた。
ながい、ながい悪夢のはじまりだった。
茅場の顔は、何処か非人間的な、いや、機械的な響きのある声音でゆっくりと告げた。
「プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ」
と。
私の世界――。その言葉を聞いたとき俺は対して気にもとめなかったに関わらず、全身に凍るような悪寒を感じた。昔から良く当たる自分の勘が、なにかがどうしようもなく間違っていると告げていた。
「最初に言っておく。諸君らが今存在している世界は最早単なるゲームではない。諸君らにとっての、唯一の現実だ」
朗々とした、しかし金属質な茅場の声が複音のごとく響き渡る。その時点では、大多数のプレイヤーはまだ以上を感じていなかったのだろう。茅場の大仰な台詞に再び完成が沸き起こった。だが、俺は違った。未だ全身に凍りつくような悪寒が纏わりついている。そして、次の言葉で自分の勘が当たっていたことを実感した。
「残念ながら諸君らは二度とログアウトできない」
刹那、大多数のプレイヤーが凍りつく。
何を言われたのか、大体の事は理解できた。しかし、そんな馬鹿なことがあるものか。と思う自分もいる。徐に慣れた手つきでメニュー画面を呼び出し、〈ログアウト〉ボタンを探す。しかし、そこにログアウトボタンは――存在しなかった。
一瞬頭のなかが空白になったあと、俺は完璧に理解した。俺たちプレイヤーは、茅場の手で、茅場の夢見た世界に閉じ込められた、と。どうあがいても、俺たちプレイヤーを現実世界に帰せるのはこのゲームの製作者、茅場しか居ないのだと。
この後続けられるはずの茅場の言葉に、俺は全身全霊をかけて集中した。
「付け加えれば、ゲームサーバーあるいはナーヴギアからの強制切断が起こった場合でも諸君らは現実世界に復帰することが出来ない。その場合は正常な意識回復シークエンスが発生しないようにプログラムを組んである。回線切断後二十四時間以内に再接続すれば諸君らの意識はこの世界に戻ることができるが、それ以外の場合は――」
茅場は俺たちに次の言葉を刻み込むように一瞬間を置いた。
俺も茅場の次の言葉を聞き逃さないよう、集中する。
「諸君らの意識は永遠に消失し、肉体は植物状態となる」
ここにきて、大多数のプレイヤーが、何か予定外の、容易ならざる事態が起こりつつあるのだと気付いたようだ。五万人を飲み込んだ時計塔広場はしんとした静寂に包まれる。
成程、と俺は脳内で話を完結さ
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