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Sword Art Online -Gun Sword-
Sword Art Online
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何とも言えない背格好の人型モンスター、〈リザードマン〉がその手に持つ湾曲した曲刀を凄まじいスピードで振りかぶる。俺はそれを冷静に見切り右手に握った剣を使い逸らす様にして弾いた。
リザードマンが持つ曲刀は見た目通り刺突系の攻撃には向いておらず、斬撃による攻撃が主な為防御の為に避けずとも斬撃の軌道をずらしてやることで簡単に防御することが出来る。
無論、それもその斬撃の軌道を読め、さらにそれを防御するための動きを取れる反射神経が必要な為、そう簡単に出来るものではない。だが、この方法で防御する事には大きなメリットがあり、さらに俺はこの“敵の攻撃を逸らして防御する”と言う防御法を得意とするため良くこの防御法を使う。メリットと言うのは、例えばステップで敵の攻撃を躱すと言った防御法の場合、着地や姿勢の問題で直様敵に攻撃をすることはほぼ不可能だ。しかし逸らして弾くと言った防御法をとった場合、姿勢は兎も角敵の懐に直ぐに潜り込め、かつ即効で敵に攻撃をすることも可能になる。
俺がリザードマンの攻撃を逸らし、弾いたことによりリザードマンは仰け反る。その隙にリザードマンの懐に入り込み、ソードスキル水平四連撃技〈ホリゾンタルスクエア〉を放った。
リザードマンは今、態勢を崩しているため俺のソードスキルを避けることは出来ない。パリィをしようとしてもリザードマンが右手に持つ曲刀は俺に弾かれたことにより宙に浮いているためそれも不可能だ。
俺は重心を下げた姿勢から剣を右に大きく引き、全身の体重と力を乗せた突きの強攻撃をリザードマンの分厚い胸板に打ち込んだ。分厚い鎧を貫きリザードマンの肉を抉る。リザードマンから金属的な悲鳴が上げられ敵のHPバーが大きく減少する。リザードマンのHPは残り数ドットだ。
俺はソードスキルを打ち終わった直後に右手の剣の柄部分についている引き金を引いた。パンッと言う乾いた音が迷宮内に響いたと同時に、リザードマンのHPバーが音もなく消滅し断末魔の叫びとともに両手足を広げたリザードマンの体が硬直した。刹那の後に無数の煌くポリゴンの欠片となり、消滅してゆく。そのまま戦闘モードが解除され、視界から自分の満タン状態のHPバーが消えた。
俺はリザードマンに向けていた剣先を口に近づけ、ふぅっとまるで蝋燭の火を消すように息を吹きかけ腰に下げてある鞘に収めた。
リザードマンはこのアインクラッド第64層の迷宮区域に出現するモンスターだ。上の層に行けば、あのリザードマンが強化された〈リザードマンロード〉が出現するようになる。
特に最前線でもなく、それでいて中層でもないこの層であるためプレイヤーの姿はどこにもない。一度索敵スキルを使い近くにモンスターが居ない事を確認し、近くにあった壁にもたれ掛かりはぁと息を付いた。
いくら敵の攻撃を一回も受けず倒したからと
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