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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十五話
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これは効いたのか叫びと共に、ヴォルトは吹き飛んだ。



「――…ハァ……ハァ…これ以上はマジでキツいぞ」


「――…ハァ…だな。……もしこれで立ち上がったら…」


「……残念ながら、まだのようだ」



全員が流石にダメージを受けた上、大技の発動で限界が近く息切れをしながらそう言葉を漏らすも、ミラがヴォルトが吹き飛んだ方を見てそう告げた。
僕達が視線をそちらへ向けると――


「――ァ…ァァァァ…!」



――多少のダメージを見せながらも、周りに原因である赤い煙を纏わせながら立ち上がるヴォルトの姿があった。


「……オイオイ…まだやれるのかよ…」


「……衛司、ヴォイト……まさかだけど…アレってあの赤い煙が出ている以上、何度も立ち上がるんじゃないかしら…」


「…マジかよ!?おい、ブラザー…もしそうならあの赤い煙はメリアにしか消せねぇ…此処は皆の事も考えて一旦退いた方がいいんじゃねぇか…?」







ロッタが僕とヴォイトにしか聞こえないようにそう言うと、ヴォイトは小さく舌打ちし、僕にそう言ってきた。
確かに……僕もそれは考えたけど……。


「――ァ……アアアァアアァアーッ!!」


目前で叫ぶそれを見てその考えは止まる。僕達が此処で退けば、彼女…ヴォルトは赤い煙の呪縛に取り憑かれたままなのだ。だけど…退かなければ方法は何もない。


「……くそぅっ!!」


自分が何もできない不甲斐なさに思わず、木刀を強く握りしめた時だった。

――突然、木刀が光り出した。

「ッ!?……これは……」


「…?…どうしたの衛司…?」

僕の反応に、小さく首を傾げる皆。まさか…この光が見えていないんだろうか…?
これって一体……?……でも……――


「――いける気がする」


「…衛司…?…ッ!!オイ、衛司!!」


僕の言葉に皆が首を傾げたままだが、僕がゆっくりとヴォルトの方に向けて歩き出すとその表情が変わり出す。
皆が静止をするような声が聞こえるが、僕はそれを聞かず、ヴォルトに向け歩き続け……ヴォルトのほぼ真正面まで歩み寄った。


「――…ァ…アアアァーッ!!」

「……大丈夫……今、助けるっ!!」


未だ吠えるように声を出すヴォルト。僕はそれに向けゆっくりと木刀を振り上げ――ただ《助けたい》と感情を込めて――木刀をヴォルトに振り下ろした―。



―――――――――――――




「――ッ……あれ……此処は……?」


――目が覚めていく感覚に、ゆっくりと目を開くと知らない天井だった。
……あれ……?


「――…ぁ、目が覚めたみた
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