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アルゼンチン帝国召喚
第二十五話「滅亡」
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くなっていった。

「進めぇ!祖国を守るのだぁ!……ぎゃっ!?」

中には勇敢に立ち向かう者もいたがそういった物は全て銃弾によって蜂の巣と化していった。
確かにナチス・アトランタ第三帝国の軍勢は少ないがそれを補って余りある一人一人の質と航空戦力の前に北部諸国は呆気なく崩壊していった。
……最初に降伏したのは戦車師団が最も多く配置されていたアイア共和国であった。アイア共和国降伏後は北上しダルヤ王国へとその力を振るった。前線の砦にいたアルマースは後方を奪われたことを察して降伏した。この三日後、ダルヤ王国も降伏した。これにより戦況はナチス・アトランタ第三帝国軍によるレースと化した。ナチス・アトランタ第三帝国軍は部隊毎に主要都市への一番乗りを競い合いその速度を速めていく。途中にある砦や防衛戦など彼らの前には軽い障害物でしかなかった。更には沿岸部からナチス・アトランタ第三帝国海軍の攻撃も受け始めた。
ダルヤ王国降伏から十二日後、ゴルド公国、パーカ王国が降伏。その六日後にチラプナ王国も降伏した。チラプナ王国が降伏した事で北部諸国はナチス・アトランタ第三帝国の支配かとなった。北部諸国もまた一月とたたずに新たな国によって亡びるのであった。




「ああ、なんという事だ……」

エモール王国は現在未曾有の大混乱に陥っていた。理由は一年に一度行われる空間の占いというものを行ったからである。空間の占いは98%の的中率を持ちそれはもはや未来予知と呼べるほどであった。しかし、その結果出たものが混乱を起こしていた。

神話の魔帝既に滅亡せり。魔帝を滅ぼした国、手に入れしラティストア大陸に乗り我らの元に向かわん。時も場所も分からないがその国は我らを侵略する為に向かってきている。

その様な内容であったのだ。魔帝が滅亡した事に誰もが歓喜したがその後の言葉に絶句した。自分たちですらかなわないと思わせる魔帝を滅ぼした国が今向かってきているというのだから。

「魔帝を滅ぼす国か……、侵略に来ているという時点でお察しだな」

占い師のアレースルは一人そう呟いた。今エモール王国は鍵であると占いに出たアルゼンチン帝国への使者を厳選しているところだ。内陸国のエモール王国に船などないため神聖ミリシアル帝国に頼む事となる。その為の準備も行っていた。
エモール王国は魔帝復活などよりも世界の危機といえる事態に行動を起こすのであった。

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