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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・49
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、提督の事をちゃんと愛してますから」

「こりゃまた、照れもせずにサラッと言うねぇ……」

 この辺がやっぱり海外組の奴等の特徴でもあるよな。照れもせずにサラッとこういう愛情をストレートに伝えてくる。がっついている様に見えるウチの国産艦娘組じゃあ、こうはいかねぇ。外国かぶれっぽいキャラをしてるウチのカミさんなんぞ、あのキャラで押してくるから言えてる様な物で、面と向かってだと照れてしまって黙り込んじまうからな。

「わ、私もはずかしいですよ?でも……これを食べてるお陰かも知れませんね」

 そう言ってイタリアはティラミスを口に運んだ。ティラミスを日本語に直訳すると『私を持ち上げて』になるんだが、転じて『(私の気分を)ハイにして』とか『私を元気付けて』なんて意味らしい。確かにティラミスに使われてるコーヒーとか酒には多少の興奮作用とかもあるからな、お陰で気分が高揚して恥ずかしい台詞でも言えたと言いたいんだろう。

「それもあるかもな。だが、それだけじゃあねぇだろ?」

「そうですね……やっぱり提督への愛が溢れ出すから、でしょうか?」

「どれ、その愛とやらを味見させてもらうかな?」

「ふふっ……良いですよ?はい、どうぞ♪」

 イタリアの愛とやらは、チーズとエスプレッソの香りがした。
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