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異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
“無個性”を形にしたような
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にルーシーが、
「そして不完全だからユウスケをこんな近くまで近づけさせた。危険が分からないから」
と、自信ありげにルーシーが言う。
だがそれに対して目の前のこの存在は、
「違う。私は私の手の内で、“危険な敵”を準備して排除しようと決めていた」
その時俺は俗吏と背筋が総毛だつのを感じた。
同時に、その怪物の周りで人影のようなものが地面から浮かび上がる。
それらは……俺達が遭遇した、操られた冒険者たちが何人も……。
武器や魔法を使う仕草をして、そして、
「行け」
この得体のしれない怪物が命令し、俺達にそれらが襲い掛かる。
人間相手ではない戦いであったため、思う存分戦えるのは良かったといえるのかもしれない。
倒すごとに霧散して消えてしまうそれら。
俺達はそこそこったたかったと思うが、そこである奇妙さに気づく。
呼び出す敵の量がどんどん増えている。
「なんでこんなに増えているんだ? 敵の魔力量はどうなっているんだ?」
メサイヤがそんな悪態を吐いた所で、ある予感を覚えた俺は……背筋に寒気が走る。
すぐに俺はある魔法をを使った。それは、
「“ステータス・オープン”」
そう告げて魔力の量を見て俺は、絶望的な気持ちになった。
そんな俺の様子に気づいたらしいエリカが、
「どうしたのユウスケ」
「……この敵、今の俺の十倍以上の魔力がある」
そう答えたのだった。
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