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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第二十四話
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しばらく歩いた後、漸く最奥部であろう広い場所に着き僕はゆっくりと周りを見回すと、ふと視線が止まった。


「……?どうした、ブラザー…?」

「……人…しかも、女の子が居る」


「……え……?」


僕の返答に周りが驚き、僕の視線の先を見た。
そこには、黒の髪をした見た目九歳程の小さな少女が此方を見るように立っていた。少女の頬には小さな、雷を模したような模様がしてあるのが特徴的である。


「……あんな子…僕の記憶では村では見たことないよ…?」


「……いずれにしても、此処にいるのは危険だし…声を掛けてみる」


僕は少女に向けて歩き出すと、念の為警戒しながら少女と少し間を開けて前へと立つ。


「……えっと……どうしたの……?此処は――『どうして――』…え?」

「――どうして皆、私の場所を荒らすの。私は……私は…っ!!」


「――ッ!!衛司、離れろっ!!」


僕が声を掛けたと同時に、少女はどこか荒く声を上げ出し、後ろから聞こえたミラの言葉にすぐさまその場を後退すると、先程まで僕が立っていた場所に雷撃が落ちた。
これは……っ!?


「あの子は一体……?」


「恐らく……精霊だろう」


「分かるの、ミラっ!?」


「…いや…詳しくは分からないが…何故か私の意志がそう言っている気がする」


「んな事言ってる場合じゃねぇ……なんか来るぞっ!!」


ミラの言葉に、ジュードは驚いた様子でそう問うが、ミラはそう曖昧に答えると、アルヴィンが声を上げた。


「――私は……私はァァァァ……ッ!!」


「……やっぱり…そう言うことか…っ!」


少女が声高くそう言うと、大きな雷撃が少女に落ち、次に少女の姿が見えると、僕はそう声を出した。


周りを紫色の円のようなもので包まれた少女――精霊『ヴォルト』の周りに、『赤い煙』が纏われていた――。




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