第二部
押しかけ
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眼。
年より上に見える美貌。
発育の良い胸。
声が聞こえたイリアスも悟る。
(何で此処に)
(つくづく縁が有るな)
《クリス・ネバーエンド》
紫闇とは龍帝の同級生。
学年序列で第三位の実力者。
無駄に声がデカいのは相変わらず。
「勝手に上がんなよっ!?」
「大きなバッグだね」
クリスが笑う。
「喜びなさい! 暫く私も一緒に住むわ!」
紫闇は理解できなかった。
「深くは聞かねぇけど聞きたいことが有る」
「立華君、ネバーエンドの情報網はなかなかだよ? 向子さん程ではないけど」
イリアスの言葉に紫闇は溜め息。
「江神んとこでも行きゃ良いのに」
「クリス。立華君に使用人は居ないよ。他に宛てが無いなら私の伝手で探そうか?」
何か事情が有るのかクリスは表向きこそ何時も通りだが落ち込んでいるよう。
力付くで追い出すのも忍びない。
「イリアスの紹介は有り難いけど……」
再びインターホンが鳴った。
「追い付くのが早いわね」
今度はイリアスがドアを開く。
紫闇は訪問者に驚いてしまう。
クリスと全く同じにしか見えない。
そういう容姿の女。
「私は《エリザ・ネバーエンド》」
後ろからはもう一人。
「先日振りですね御二人とも。《レックス・ディヴァイザー》です」
白銀の【魔晄】オーラを纏っただけの状態で【魔晄外装】も【異能】も無く、手刀の一撃を以て二人の学生魔術師を沈黙させた光景は紫闇の記憶にも新しい。
「疑問は尽きないけど上がれよ二人とも」
頭痛を起こす紫闇は二人を部屋に通した。
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