第八幕その二
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「人の姿の神様もおられれば」
「蛇やジャガーだったりもしますね」
「そこは色々だね」
「そうですよね」
「本当に神様といっても」
一口です。
「色々な姿に司るものがあるね」
「そうですよね」
「そこも面白くて」
カエルマンはステーキを食べつつ言いました。
「神々のところを巡るのも楽しいね」
「そうですよね」
「驢馬の頭や姿の神様はいるかな」
こう言ったのはハンクでした、サラダをもりもりと食べつつの言葉です。
「何処かに」
「馬の神様ならいるよ」
ここで答えたのは神宝でした。
「十二支にね」
「あっ、十二支も神様だったね」
ジョージは神宝の言葉で気付きました。
「それぞれ」
「西遊記でも神様として出てるっていうし」
恵梨香は中国のこの小説を思い出しました。
「それならね」
「馬の神様になるわね」
ナターシャも言います、五人共楽しく食べてそれぞれ飲みものとして出されている牛乳も飲んでいます。
「そうね」
「そうなるんだね、まあ馬はね」
ハンクはこの生きものことも言いました。
「驢馬の親戚だしね」
「そうだよね、驢馬と馬はね」
カルロスが驢馬に応えます、分厚いステーキを美味しく食べながら。
「兄弟みたいなものだね」
「うん、種族的にとても近くてね」
「だからだね」
「馬の神様がいるなら」
それなたというのです。
「僕としてはね」
「驢馬の神様ともだね」
「考えられるよ」
そうだというのです。
「僕としてはね」
「そうなるね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「いや、トロットは僕に乗ることもあるけれど」
ハンクはこんなお話もしました。
「エジプトの人達の絵では馬に乗ってる人いないね」
「あっ、戦車はあってもね」
「馬に曳かせるものはね」
「けれど馬に乗ることはね」
「なかったみたいだね」
「エジプト人は馬に乗らなかったんだ」
カエルマンがここでまたお話をします。
「そのこともね」
「エジプトのことなんですね」
「そう、だからね」
「そのこともですね」
「覚えておいてね、軍隊でも馬に乗らなかったから」
「戦車に乗っていたんですね」
「そうだったんだ」
こうお話するのでした。
「エジプトではね」
「よく騎兵がいますけれど」
「それはモンゴルとか遊牧民からでね」
「エジプトの人達はですね」
「乗らなかったんだよ」
「だから絵でもないし」
ハンクがまた言いました。
「ピラミッドの中で馬や駱駝と一緒の人がいても」
「乗っていないね」
「それにはこうした訳があったんだよ」
「そうなんだね」
「そのことも覚えておいてね」
「そうさせてもらうよ」
「さて、食べ終わったら」
それからのことはトロットが言
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