酔っ払い、荒れる
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れば御の字だよ。」
トリューニヒトはそのように言いながらビールを飲んだ。
「ならばどうする?いっそ我々だけでピケでも張るか?」
「ピケ張るなら私も出ましょうか!」
レベロとグレゴリーがそう言うと、
「そんなことで時間稼ぎをしても無意味だろう。我々は解任されてサンフォード議長が全ての職を臨時で兼ねればそれで終わりだよ。」
トリューニヒトは2人の意見を却下し、フライドチキンを頬張った。
「となると残る手段は同盟議会で否決に持っていくことか・・・難しいぞ?」
ホアン・ルイはそう問いかけるトリューニヒトは笑みを浮かべて
「だがこれは同時にチャンスでもある」
と言った。
「チャンス?」
「政界再編のだよ。」
「!?なるほど・・・確かに否決と同時にサンフォード議長に不信任決議を持ち込んで解散総選挙に追い込める。」
「そして私は派閥を率いて自由共和党を離党。君達と新党を結成して選挙に挑む。」
「だが今選挙をやって勝てるのか?下手したら政権批判票を反戦市民連合にとられるだけに終わるぞ。」
「逆だよ。我々が新党を結成して政権と対峙すれば自然と反戦市民連合は埋没する。連中には組織も金もないからな。」
「金がないのは我々もだがな。」
「フェザーンと繋がって後で身ぐるみはがされるよりはマシだろうよ。」
「違いない。」
そういうとホアン・ルイはウイスキーを飲み干した。
その日、4人の男たちは酒を飲みかわしながら、長時間話し合った。彼等の行動が今後どのような影響をもたらすか、誰も知る由はない・・・
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