酔っ払い、荒れる
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その日、ハイネセンポリスのとあるホテルの一室で、グレゴリーは荒れに荒れていた。
「帝国解放作戦?兄貴!これはいったいどういう事ですか!知らん間にとんでもない作戦が可決されてるじゃないですか!」
グレゴリーはそう言いながら、ショットグラスに入ったジンを飲み干し、フィッシュアンドチップスを頬張った。
「我々はしてやられたんだよグレゴリー君、まさか主流派の連中が私と君が前線に視察に言ってる事を利用して国防委員会を緊急招集するとはね・・・国防委員会全体を掌握しきれないのが仇になったか・・・」
トリューニヒトはそう言いながらビールを飲んだ。
「またサンフォード議長の差し金ですか?」
「どうやらそのようだね。サンフォード議長はロボス元帥と作戦本部次長のグリーンヒル大将を抱き込んで軍部を動かしたようだ。」
「シトレ元帥は?」
「我々と同じだよ。シトレ本部長は完全に蚊帳の外に置かれたみたいだね。」
「すまない、遅れた。」
「お邪魔するよ。」
グレゴリーとトリューニヒトが話してるとレベロとホアン・ルイがやってきた。
「親父に叔父貴!よく来てくれました!」
「早速だが本題に入りたい。何やら軍部から帝国領に対する出兵の提案があるから最高評議会を緊急招集するとサンフォード議長から通達があったのだがこれはどういうことだ?」
レベロは厳しい口調でトリューニヒトとグレゴリーを問い詰める。
「簡単なことだよ。私達が前線へ視察に言ってる間に全てが決まってたんだ。事実上のクーデターのようなものだよ。」
「ほう、お前さんが出し抜かれるとは、サンフォード議長も相当な狸のようだな。」
ホアン・ルイがそう茶化すとレベロは不機嫌そうな顔をした。
「それで、親父と叔父貴は今回の出兵案をどうお思いで?」
「当然反対だ。現状ですら財政状況がギリギリだというのに、これ以上の戦火の拡大は同盟の財政に致命的打撃を与えかねんからな。」
「私も反対だね。人材の問題はどうにもならん段階まで来てるし、これ以上の人材枯渇は看過できないね。」
「まあ二人ならそう言うと思っていたよ。だが最高評議会で明確に反対するのは我々3人だけだろう。サンフォード議長は当たり前だが、ウィンザー夫人は今や私を差し置いて対帝国最強硬派のトップになりつつあるし、何より彼女は議長の事実上の後継者だからね。他の主要ポストは議長とウィンザー夫人の派閥が占めてるし、中間派の連中を今から抱き込むことも難しいだろう。棄権に持ってこれ
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