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星々の世界に生まれて〜銀河英雄伝説異伝〜
揺籃編
第十七話 負けられない戦いがそこには有る
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校に入校したとき、俺達はどこにいた?シミュレーションは奴の方が上かもしれない。でもたかが三ヶ月でも経験は俺達の方が上さ。しかも艦隊戦、勝利、全滅、脱出のフルコースだ。フォークの奴は、俺達が下士官上がりだから舐めているんだよ。そしてマイクはどこに居た?ローゼンリッターだぞ。陸戦でも艦隊戦でもやることは同じだ。負けないよ」
「…お前の話を聞いてると本当に大丈夫そうな気持ちになるから不思議だよ」
「お前だって大丈夫さ。生き死にはかかってないんだからな。たかがシミュレーション。それが全てじゃないんだ」
「そうだな、そうだよな」

“レッド・フリートより敵発見の報告あり。ブルー・フリート発見、約六千隻。ダゴン星域内、ティアマト星系方向。レッド・フリート主力は発見した敵と正対、距離千光秒。これ以降の戦闘状況はスクリーンに写し出されます”

 「ほら来た」



7月30日 自由惑星同盟軍士官学校、戦術講堂 マイケル・ダグラス

 「コンピュータ。会敵していない索敵部隊を急いで引き返させろ。ダゴン星域中心部で合流させる。合流後は横陣形で待機。本隊はこのまま急速前進、十二時方向の敵を叩く」
『了解イタシマシタ』



7月30日 自由惑星同盟軍士官学校、戦術講堂 アンドリュー・フォーク

 『前方百光秒二敵影、四百隻。コノ敵影ヲコレヨリA目標ト呼称シマス。A目標、我ガ方ノ針路ヲ塞イデイマス。ドウナサイマスカ?』
ふん、敵の索敵部隊だろう。先に我が本隊が発見されたのは不味かったが、これで奴はこちらが挟撃ないし半包囲しようとしている事が判った筈だ。
「コンピュータ、他に敵影はあるか?」
『敵二発見サレタ後カラ周辺宙域二妨害電波ガデテイマス。他二敵影ハ認メラレマセン』
…分かりやすい奴だ。索敵部隊の後ろにお前が居るのが明白ではないか。
「よし、コンピュータ、減速。前方の敵集団を撃破だ!」
『了解イタシマシタ』
しかし妨害電波のせいで分進させている両翼の分艦隊と連絡がつかないな…。しかしダグラスも自分の放った妨害電波のせいで、近づきつつある両翼の分艦隊の位置は判るまい。その分こちらが有利だ。
『前方十二時二新タナ敵影、オヨソ一万隻。コノ敵影ヲコレヨリB目標ト呼称シマス。B目標、我ガ方二急速二近ヅキツツアリ。A目標、急速後退シマス』
バカな、突撃してくるだと!?


7月30日 自由惑星同盟軍士官学校、戦術講堂 マイケル・ダグラス

 「コンピュータ。昼メシ中だが先手必勝、突撃だ。全力斉射。星域中心部の第二集団に命令。星域外縁部、アスターテ方向に転進せよ。外縁部到着後、別命あるまで待機」
「了解イタシマシタ」



7月30日 自由惑星同盟軍士官学校、戦術講堂 ヤマト・ウィンチェスター

 「マイクの奴
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