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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・48
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したように顔を真っ赤にした。




「なっ、ななな、何を言ってるのかしらぁ?」

 顔が赤いまま狼狽え続ける荒潮。

「気付いてねぇのか?お前さっき、『朝潮ちゃんも、提督の事が好き』って言ったんだぞ?」

「ふぇっ!?」

 どうやらマジで気付いてなかったらしい。さっき荒潮は朝潮に悪戯を仕掛けた理由を説明した時、朝潮ちゃん『も』と言ったんだ。これは自分も含め、って本音が思わず漏れた結果だろう。いつもの俺をからかう様な態度の荒潮なら、『も』なんて付けない。ほとんど無意識に本音が出ちまったんだろうな。

「それに、いつものあの人をおちょくるような態度。あれも照れ隠しの演技だろ?」

 荒潮は頭から湯気が出そうな程赤くなっている。荒潮も荒潮の妹、姉妹だからな。こう見えて意外とウブな所があると俺は踏んだ。そう眼鏡を掛けて荒潮のアプローチを見てみれば、かなりわざとらしい所が見受けられる。これは恥ずかしいと内心思いながらも、演技だと割り切って吹っ切れているから出来ている事なんだろうな、多分。だからこそ、俺からの不意打ちに対応しきれずに顔を真っ赤にして固まってしまった。他の手馴れてる連中なら、こっちからキスなんてしよう物なら口の中に舌が入ってくるわ、最悪押し倒そうとしやがるからなぁ………漏れなく全員が。

「内心スゲェ恥ずかしいくせに、スカート捲り上げてパンツ見せるとか、ようやるわ」

「も、もうやめてぇ…………//////」

 荒潮は両手で顔を覆って隠し、イヤンイヤンと身体を捩っている。生チョコ食べて同じような反応してたが、こっちの方が可愛らしく見えるのは気のせいか。

「ま、朝潮はともかく荒潮はまだ錬度が80代止まりだろ?99になるまでは手を出さねぇからな?まぁ頑張れや」

「うぅ……もうお嫁に行けないわぁ」

「だから、99になったらカッコカリだがケッコンしてやるから」

「……ホントに?」

「ウチのルールだからな」

「うふふふふ〜、それなら明日から頑張るわぁ♪」

「……切り替えの早い奴」

 まぁ、切り替えの早いってのは美徳だと思うがな。
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