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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・48
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荒潮の額にデコピンをかましておく。

「いったぁ〜い……傷になったらどうするのよぉ」

 荒潮は更に涙目で、赤くなった額を擦っている。

「何?反省が足りないって?なら次は拳骨を……」

「反省はしてますから拳骨は勘弁してください」

 いつものゆるふわな喋り方は何処へやら。よっぽど俺の拳骨は喰らいたくないらしい。

「まったく……何であんな事をした?危うく俺は病院送りだったんだぞ?」

 身体の頑丈さにかけては多少自信がある方だが、流石に駆逐艦とはいえ艦娘の全力に近いパンチが鳩尾に刺さったんだ。呼吸困難に陥って意識もブラックアウト寸前だった。もしアレが鳩尾から逸れて肋骨に入っていたらと思うと、今でもゾッとする。

「え、え〜っとぉ。実は、朝潮ちゃんがそんなに照れ隠しで暴れるとか考えてなかったのぉ」

「…………はぁ?」

「朝潮ちゃんも、と〜っても司令官の事が好きだからぁ。寧ろ、チューされたら大喜びすると思ったの。ほんとよぉ?」

 荒潮の目を見る限り、嘘は吐いてない。逆にそんな事になるのは予想外で、俺に申し訳ない事をしたと少ししょんぼりとしていた。

「朝潮の奴、俺なんか好きなのか?いってももうすぐ五十路のジジィに片足突っ込んだオッサンだぞ?」

 肉体年齢はそれなりに若いつもりではあるが、オッサンはオッサンだ。

「提督ぅ?私、好きになる人には年齢って関係ないと思うのぉ♪」

 そう言うと荒潮は俺の膝の上に跨がると、妖艶な笑みを浮かべて唇を重ねてきた。

「悪ふざけが過ぎるな、荒潮」

「うふふふふ〜、それならぁ……お仕置き、してみる?」

 そんな事を言いながらスカートをたくしあげる荒潮。そこにはいつものスパッツではなく、紫のレースの派手な下着が御目見えしていた。

「悪いがロリコンじゃないんでな。幼女にそんな事されても食指が動かん」

 重巡……いや、軽巡クラスの連中にこんな事されたら思わず手を出してたかもしれんが、荒潮だけじゃなく駆逐艦イコール俺にとっては幼女とか娘的な感じにしか受け取れない。ケッコンして相手がどうしてもと言い寄ってくれば抱かないでもないが、幼女に迫られても節操の無い方な我が愚息もピクリともこない。

「むぅ……提督はいけずねぇ」

 荒潮は自分の事を含めてはいなかったが、前々から俺にアプローチはしてきている。だが、普段の態度が人をからかう様な事が多すぎて、本気かそれとも悪質なジョークなのか判断が付け難かった。だが、会話の中で俺は確信を持った。

「荒潮」

「何かしらぁ?……んっ!?」

 顎を抑えて再び唇を重ねる。しかも、今回は荒潮からではなく俺からのキスだ。

「……お前、マジで俺の事好きだろ?」

 瞬間、荒潮は爆発
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