第6話
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返答する。
「・・・・・・あ! ならアナザーライダーと呼ばれるヤツらを、アラタみたいに説得して仲間に加えるてのはどうっすか!?」
「え、ええ!? それってあの化け物がまた増える・・・・・てことですか!?」
「・・・・・・流石に、それは難しいと思う」
斜め上から案を切り込むヨータと、その案にあたふたとするサキさん。当然ヨータの意見は自分らの敵を内部に引き入れるという訳で、当然痛烈な批判を浴びる。そんな状況を収めるために、声を張ってその主張を否定する。
「・・・・・・理由を聞こう」
「アナザーライダーに選ばれた人間の大半は、怪人に身を堕としても叶えたい願いがある。そんな奴らに説得しても、止まることはないと思う」
願いとは、言わば欲望だ。人間の活力は欲望を元に生み出す。生きることも、何かを成し得る事も、誰かを自分の物にしたい事も欲望だ。と誰かが言っていた気がする。
何はともあれ、欲望を持つ人間の意思を何人たりとも止めることは出来ない。というのが正直な所だ。
ゲンも思う所はあるのか。相槌を打ちながらも、俺の目を真っ直ぐに見据えてくる。
「なら、お前の戦う理由はなんだ。お前もアナザーライダーとやらになってまで、戦う理由があるんだろ?」
「・・・・・・それ、は」
そんなの、決まってる。最初は憧れからだった。だけど、今は。
「・・・・・・誰に頼まれたわけでもない。俺が、自分自身の意思で戦う事を選んだんだ。 誰かの明日を、未来を守るために」
例えそれが、 仮面ライダーの姿じゃなくても。 アナザーライダーだったとしても関係ない。今出来る、最高最善の未来を目指す。 タイムジャッカーのホントの狙いやまだ見ぬアナザーライダーの変身者、勢力などまだ分からない事は沢山あるが、俺のやるべき事は変わらない。
「ふざけんな!! 納得できるか!!」
多くの人は少なからず納得してくれていた中で、たった1人声を荒らげる者が居た。
周りの制止も振り切り、男が凄まじい怒気を孕みながら俺に掴みかかる。
「お前らのせいで!! 一体どれだけの人間が死んだと思ってるんだ!! 隊長らもそうだ!! なんでコイツの言う事あっさり真に受けてやがんだよ!!」
男の剣幕に、周りも押し黙る。
形振り構わず怒りをぶつけてくる男に、胸倉を掴まれても尚俺は何も言い返せなかった。
そんな俺の態度に男の怒りは益々増す膨れ上がれ、腰のホルスターから拳銃を引き抜き、俺の額へと押し当てる。
「・・・・・・なんか言ってみろよ!! 」
男は拳銃のセーフティーを外す。だけど、その右腕の肩から引き金に掛かる指先は震えていた。それを見た俺
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