第6話
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小隊副隊長、安西サトシだ。この隊に入ったからには、身を粉にしてレジスタンスに貢献してもらうぞ」
続いて、安西の真後ろの壁に寄りかかっていたポニーテールの少女が素っ気なく名乗る。
「・・・・・・同じく第一小隊。 宮間スズナ」
「同じく第一小隊のヨータ。 ま、仲良くやろな〜!」
間髪入れず、ヨータと言う男がニヤニヤした表情を浮かべて肩を組んでくる。あまりに陽気ぶりに困惑する中で、今度は以下にも硬派なスキンヘッドの大男が俺の前へと歩み寄ってくる。大男は掛けたサングラスを取らないまま、口を開く。
「・・・・・・ゲンだ。よろしく頼む」
「えっと、 七瀬サキと言います! 情報担当です! よろしくお願いしますね・・・・・・!」
はわわと、慌てるサキさん。未だにヨータに組み付かれた俺はただ苦笑いすることに徹する。余りにも曲者が多いこのメンバーだが、その目は幾度の戦場を潜り抜けた歴戦の猛者その者である。 そんな彼等に感嘆していた所で、ジュンイチロウは咳払いをして話題を切り返す。
「・・・・・・さて、本題に入るとしよう。 私達が戦っているヤツら。君もそれに変身という物をしていたな。 アレはなんだ?目的はなんだ?」
全員が改めて俺に視線を向けてくる。少し迷って、俺はジュンイチロウさんの質問に対して、一部分を伏せて話すことを決めた。
俺は懐から、アナザージオウライドウォッチを取り出して、レジスタンス面々に見えるように左胸辺りで示す。
「・・・・・・アナザーライダー。タイムジャッカーという集団が、王を選定する為に生んだ存在だ」
「その、タイムジャッカーってのは何なんだ」
安西の質問に、俺は首を横に振る。正直に言うと、今まであった仮面ライダーの記憶もだいぶ薄れかかっている、ということとタイムジャッカーという組織が謎多き集団な事が原因だ。 今では、こんなバカげた王決めゲームを行う時間犯罪者という認識程度しかない。
そうか、とだけ呟く安西に変わりスズナが口を開く。
「次。アンタの言うそのアナザーライダー、てやつ? アンタやこの前倒した赤と青のヤツ含めて、全部で何体いるわけ?」
「断定は出来ないけど、俺や前倒したアナザービルドを含めて20体・・・・・・だと思う」
「曖昧ね」
あと18体も居るのかと隊から少なからず愚痴が零れ初め、騒然となる。
スズナの言うことは正論だが、記憶の薄れかかっている状態でギリギリ把握できてる方が奇跡なのだ。アナザーライダーの中には過去を忘却し、ひたすら破壊を楽しむ者、タイムジャッカーの傀儡となった者も少なくない。だがまあ、何かが抜けているという感覚は拭えないままだったので謝るが、スズナは別にいいわとだけ
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