揺籃編
第十六話 士官学校入校
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にするわけないでしょうが。しかし長いな、オットーの面接…おい、誰かこっち来る…あ!カヴァッリ大尉!」
「お久しぶりね、二人共。バルクマン候補生は面接中か。まさかここに来るなんてね…入校おめでとう」
“ヤマト、知ってたのか?” ”ああ、知ってたよ“
「カヴァッリ大尉、俺の事はマイクとお呼び下さい、といった筈ですよ」
「もっといい男になったらね」
くぅー!やっぱりパオラはいい女だぜ!って、なんだあのニヤニヤ笑ってる奴は。
「入校そうそう女漁りとは。さすが将官推薦者は違いますね。当然の余裕という奴ですか」
「…なんだお前」
「紹介が遅れました、候補生一年、アンドリュー・フォークです。宜しくお願いします、ダグラス先輩」
「何で俺の名前を」
「将官推薦で中途編入、学校内では有名人ですよ。そちらの方はウィンチェスター先輩ですね、アンドリュー・フォークです、宜しくお願いします」
「ああ、ウィンチェスターだ。宜しく」
「くっ…バルクマン先輩は面接中でしたか。いや、先輩方が戦略研究科希望と聞いたのでご尊顔を拝しに来たのですよ。希望が通れば講義をご一緒する事もあるでしょうし。では、これにて失礼します」
「なんだアイツ。陰気なヤローだ」
「まあまあ。彼ね、学年首席なのよ。ライバル出現で気が気でならないんでしょうね」
「ライバル?…麗しのパオラよ、白兵の講義もあるんでしょう?」
「あるわよ…ていうか、ファーストネームで呼ぶのはやめなさい!あなた、ローゼンリッターに行ってからますます軽くなったわね」
そうか。白兵戦技の講義もちゃんとあるのか。こりゃ楽しくなりそうだぜ。
「ヤマト」
「なんだ?」
「中々楽しそうな所だな、士官学校って。まさか軍人になってまで初日に因縁つけられるとは思わなかったよ」
「まあ、色んな奴がいるだろうしな」
「だな。それで、だ。将官推薦って、特別なんだよな?」
「ああ」
「アンタッチャブルってやつだよな?」
「…まあ、そうなる…のか?何でそれを俺に聞く?」
「お前のせいで、良く言えば、お前のおかげで士官学校に来れた訳だ。望外の望みってやつだよ。しかも将官推薦なんてアンタッチャブルな位置付けでな。だったら、ああいう陰気なヤローにはそれをちゃんと分からせてやらねえとな。取り巻きの役目としては」
「おいおい、いつから取り巻きになったんだ」
「お前、アッシュビー元帥の再来って言われたそうじゃねえか。オットーに聞いたよ。再来なら再来らしく、マフィアを作らなきゃいけねえだろ?」
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