第五十七話 卒業式その三十八
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「あとは新聞社だな」
「巨人ね」
「あと毎日と産経も持っていたんだよ」
「そうだったのね」
「昔はそうだったんだ、まあ親会社も変わるからな」
「それで阪急はオリックスになって」
「あそこまで不人気なんだよ」
私も応援している人は知り合いの人にいないです、逆に阿波野君みたいに嫌っている人は知っています。というか阿波野君のことです。
「もう人気は出ないだろうな」
「あのままってことね」
「球界再編のイメージがあまりにも悪くてな」
「そのことが大きいのね」
「あの時は酷かったからな」
お父さんの口調もそうしたものを語る感じです。
「とにかくな」
「私その時のことはよく知らないけれど」
「酷いにも程があったんだ」
「それで阿波野君もなのね」
「あの子もそれでオリックスが嫌いなんだろうな」
「嫌うにはそれだけの理由があることが多いからな」
中には理由もなく何でも嫌う人がいます、自分以外は皆大嫌いで逆に皆から嫌われている人も見てきました。
「だからだよ」
「阿波野君もオリックス嫌いで」
「それも大嫌いなんだな」
「それはわかるわ」
オリックスが負けて嬉しい位だからです。
「本当にね」
「そこまで嫌いだとな」
「それならなのね」
「ああ、本格的だな」
「実際本格的に嫌ってるわ」
どう見てもです。
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