第七幕その十一
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「思えば」
「暴れたら駄目だよね」
「今は反省してるよ、ただね」
「ただ?」
「オズの国で暴れることはね」
このことはといいますと。
「ないからね」
「そういえばセト神も」
カルロスはここで先に祭壇で会った神様のことを思い出しました。
「エジプトでは」
「あいつはまた特別ね」
「乱暴だったんですか」
「もうね」
それこそというのです。
「機嫌が悪いとね」
「暴れたりですか」
「してね、色々悪い風にもね」
「言われてたんですね」
「あいつから直接そんな話を聞いたね」
「はい、確かに」
「こっちの世界じゃ別に悪いことはしないけれど」
オズの国ではというのです。
「それでもね」
「昔のエジプトではですか」
「本当にね」
実際にというのです。
「あいつも乱暴者で」
「ハトホル様もですか」
「そう、暴れてね」
それでというのです。
「そうしてね」
「ラー神にですか」
「止められたこともね」
「あったんですね」
「お酒を飲まされてね」
「そうしたこともあったんですね」
「そうだったんだよ、こっちの世界では本当に暴れないけれど」
それでもというのです。
「飲むのはね」
「エジプトにおられた時と同じで」
「こうしてね」
「お好きなんですね」
「大好きなんだよ」
こう言ってまた飲むのでした。
「本当にね」
「そうなんですね」
「だからね」
「今もですね」
「よく飲んで」
そしてというのです。
「楽しもうね」
「僕達はジュースですが」
「そのジュースもね」
こちらもというのです。
「楽しめばいいよ」
「それじゃあ」
「そしてね」
「食べることもですね」
「遠慮なくね」
そうしてというのです。
「楽しめばいいよ」
「それじゃあ」
「そしてね」
さらにというのでした。
「もっと飲もうね」
「それじゃあ」
「そう、後ね」
「後?」
「あんた達が探してるメジェドはね」
この神様のこともお話するのでした。
「本当に風来坊だからね」
「だからですね」
「何時出会うかはわからないよ」
「ピラミッドの中を動き回っているんですね」
「そうなっているからね」
だからというのです。
「まあ運がよければだね」
「本当にそうなんですね」
「だからね」
「僕達は、ですね」
「ピラミッドの中を歩いて」
「そうしていって」
「出会うことを願うか、後は」
ハトホル女神は飲みつつカルロスにこうも言いました。
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