外伝〜北の再会〜前篇
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えば彼らにとっては完全に”負け”になりますから、抵抗も必死になってしまうのも仕方ありません。加えて――――――」
「結社の残党から提供されたと思われる人形兵器や軍用魔獣ですね。」
リィンの言葉に対して答えたエリゼに続くように静かな表情で答えたアルティナは真剣な表情を浮かべて猟兵達の傍にいる人形兵器や軍用魔獣を見つめた。
「ええ…………人形兵器や魔獣の中には大型も多数混じっている事で、その掃討にメンフィル軍もそうですが新生軍も時間を割かれている影響で他のメンフィル帝国軍の部隊や新生軍が中央区の戦いに合流できるのはもう少し時間が必要との事ですし。」
「兄様、エル・プラドー達でしたらここの戦況を変える事は出来ると思いますが、まだエル・プラドー達を呼ばなくていいのでしょうか?」
アルティナの言葉にミュゼは頷いて答え、エリスはリィンにある事を訊ねた。
「そうだな…………ゼルギウス将軍閣下の説明にあった”例の件”を考えるとヴァリマール達は温存したかったんだが――――――」
そしてエリスの疑問を聞いたリィンが考え込んでいたその時、周囲の建物の屋上に潜んでいた猟兵達がリィン達を狙撃しようとしていた!
「忌々しいメンフィル軍め……!せめて貴様らだけでも道連れにしてくれる……!」
「ノーザンブリアと貴様らによって討たれた多くの同胞達の無念、思い知るがいい……!」
「いや、お前達がそうなったのも全部お前達自身の”自業自得”だっていうのに、それがまだわからないとかつくづく”愚か”だねぇ。」
リィン達を憎悪の表情を浮かべて狙撃しようとした猟兵達の上空から突如男の声が聞こえてきた!
「何…………!?」
「う、上だ……!」
「な――――――」
上空から聞こえてきた男の声に気づいた猟兵達が驚いて周囲を見回している中何人かがふと上を見上げて自分たちの上空にいる存在――――――飛竜を駆って滞空するクロード率いるメンフィル軍の竜騎士の部隊を見ると絶句し
「一斉射撃、”狙撃”始め!!」
「イエス・サー!!」
「が……っ!?」
「あぐっ!?」
「む、無念……」
クロード達が上空から一斉に矢を放つと屋上にいた為上空からの攻撃を防ぐ手段がない猟兵達は上空から襲い掛かる矢をその身に受けて絶命した!
「イングリット隊、戦闘開始!!地上の味方を狙う敵軍を根絶やしにしなさい!!」
「ローレンツ隊も遅れるな!空を制する僕達の恐ろしさ、思い知らせてやれ!!」
「イエス・マム(サー)!!」
「ぐああああ……っ!?」
「何なんだ……何なんだよ、貴様らは……!?がふっ!?」
更に天馬に跨ったイングリット率いる天馬騎士の部隊と鷲獅子に跨ったローレンツ率いる鷲獅子騎士の部隊が他の建物の
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