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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜北の再会〜前篇
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答えた。

〜同時刻・ノーザンブリア自治州公都ハリアスク郊外・ノーザンブリア・レミフェリア間国境・ノーザン間道〜

同じ頃、ノーザンブリアとレミフェリアを結ぶ国境の街道にある見晴らしのいい崖からジェダル達がグロリアスがハリアスクに近づいているのを見ていた。
「うわぁ……あの船もメンフィル・クロスベル連合が保有している船ともいい勝負をする大きな船だね〜。」
「この世界の技術力にはつくづく驚かされますよね……」
「それよりもあの紅い船の紋章は確か”メンフィル”という国の紋章ということは……」
呆けた表情でグロリアスを見つめるフィアの言葉に頷くようにリリカは興味ありげな表情でグロリアスを見つめ、グロリアスについているメンフィル帝国の紋章に気づいた守護天使ユリーシャがある事を察して表情を引き締めてジェダルに視線を向けると、通信の音が聞こえ、音を聞いたジェダルはENGMAを取り出して通信を開始した。
「………ジェダルだ。……わかった。――――――”仕事の時間だ。”」
「ふふっ、これでようやくこの地から離れる事ができるね。」
「ううっ、それと暖かいベッドで休めるし、ちゃんとした食べ物にありつけるね〜。」
通信を終えた後に呟いたジェダルの言葉を聞いたフルーレティは静かな笑みを浮かべ、フィアは疲れた表情で呟いた。

「………たった3日の野宿の上その野宿にしてもメンフィルから野営用の道具等を支給してもらった上支給された保存食もグラセスタで買える保存食と比べても味も上だったにも関わらず、そんな事を言うとは堪え性のない女神だな。」
「ア、アハハ…………”隷士”としての生活の経験があるジェダルからすれば、どんな生活でも”隷士”時代の生活と比べるとよほどマシなんでしょうね。」
「極限生活でその身につけた我が主の謙虚さ……ふふっ、これでリィン殿と契約を交わしている方のもう一人の私に誇る事が思いつけました……!」
呆れた表情で指摘したジェダルの言葉にリリカは苦笑しながら答え、ある事に気づいて満足げな表情を浮かべた守護天使ユリーシャの様子にジェダル達はそれぞれ冷や汗をかいて脱力した。
「それにしても今回の仕事だけど…………わざわざ3日も泊まり込みで”準備”をしていたけど、そこまでする必要ってあったの?今回の戦いはメンフィル(あいつら)の”報復戦”のようなものなんだから、そう簡単に相手を逃がすようなことはないと思うけど。」
「いや――――――間違いなく”討ち漏らし”を出す事になる。それは”傭兵”である俺自身がよくわかっている。――――――始めるぞ。」
そしてフルーレティの疑問に静かな表情で答えたジェダルは号令をかけた後仲間達と共に行動を開始した。

同日、AM10:00――――――

1時間後、メンフィル帝国軍とヴァイスラント新生軍の
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