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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜北の再会〜前篇
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占領された原因となったユミルに”北の猟兵”達の憎悪を向けさせない為の”予防策”にもなりますから、サラ教官には申し訳ございませんが、”北の猟兵達には滅んでもらう必要があります。”」
「………ああ、それもわかっている。――――――エレボニアの為に、メンフィル帝国軍側についてくれたクルト達には申し訳ないと思っている……正直言って今回の作戦、メンフィルによるノーザンブリアに対する”報復”の度合いが大きいだろうしな。」
エリゼの言葉に静かな表情で頷いたリィンは申し訳なさそうな表情でクルト、ミュゼ、アルフィンへと順番に視線を向けた。
「いえ…………”北の猟兵”達が今回の戦争勃発の元凶の一つでもある事もそうですが内戦では前アルバレア公の指示とはいえ、領民と皇女殿下を守ろうとしていたリィン大佐の父君に重傷を負わせて皇女殿下を拉致しようとした件やケルディックを”焼き討ち”した件もありますし、僕達よりも一足早くメンフィル帝国軍に入隊した皇女殿下がリィン大佐達と共にクロスベルで”アルスター”の民達を守った時にも”北の猟兵”達はオリヴァルト殿下と亡きオリヴァルト殿下の母君であられるアリエル様の故郷の”アルスター”の民達を虐殺する為に襲撃に参加していたとの事ですから、北の猟兵達を”斬る”事に対する躊躇い等はあまりありませんので、僕の事は気にしないでください。」
「フフ、私に関しましてはご存じの通りヴァイスラント新生軍としての思惑も関係している上エリス先輩にとって大切な故郷やご両親を傷つけ、更には姫様まで拉致しようとした事での彼らに対する”怒り”による私念も含まれていますので、私の事もお気になさらないでください。」
「………わたくしも、内戦の最中わたくしを受け入れて頂いたおじ様やユミルの方々を傷つけた事もそうですが、ケルディックを焼き討ちした事に対する”怒り”もありますから、どうかわたくしの事も気にしないでくださいませ。」
リィンの謝罪に対してクルト、ミュゼ、アルフィンはそれぞれ謙遜した様子で答えた。
「3人とも、ありがとう。――――――エリゼ、エリス、セレーネ、ミュゼ、クルト、アルフィン、アルティナは俺と共に”遊撃”を担当。他の者達は騎馬隊としてステラとフォルデ先輩の指示に従って、公都内を縦横無尽に駆けて敵軍を攪乱してくれ。今回の軍事作戦での敵対象であるノーザンブリアはエレボニアと比べると兵の練度や装備は劣るかもしれないが、故郷を守る為に死に物狂いで迎撃してくるだろう。また、後のメンフィルの厄災の芽を摘むためにも”北の猟兵”達を殲滅する必要がある。決して油断せず、そして着実に作戦を遂行してくれ!」
「イエス・サー!!」
そしてリィンはエリゼ達やリィン隊所属の軍人達――――――リィン隊の面々を見回して指示を出した後号令をかけ、リィンの号令に対してリィン隊の面々は力強く
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