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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜北の再会〜前篇
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「”帝国政府に第二、第三の焦土作戦を行わせないようにする為の牽制”………焦土作戦を行ってもメンフィル・クロスベル連合にとってはあまり意味がないから、これ以上”焦土作戦でエレボニアの国民達を苦しませる事をさせない為の警告”でもあるという事ね?」
クルトの推測にリィンは頷いて話を続け、静かな表情で答えたミュゼの説明を聞いてある事に気づいたアルフィンはミュゼに確認した。

「はい。その為、今回の軍事作戦にはメンフィル帝国軍だけでなく新生軍も本隊をゼクス将軍とウォレス准将に任せてオーレリア将軍率いる別働隊も参加することになっていますわ。」
「ちなみに今回メンフィル帝国軍だけで行われるはずだった軍事作戦にヴァイスラント新生軍も協力を申し出た理由はエレボニア帝国政府に対する圧力の為だけではなく、今回の戦争の発端となった”ユミル襲撃”に対する”貴族連合軍としてのせめてもの償い”でもあるとの事です。」
「え…………そこで何故ユミルの件が出てきて、今回の軍事作戦を手伝う事が”せめてもの償い”になるのでしょうか?
アルフィンの確認に頷いた後説明を続けたミュゼの後に答えたエリゼの補足した説明を聞いたセレーネは不思議そうな表情で訊ねた。
「皆さんもご存じのように、1度目もそうですが2度目の”ユミル襲撃”はどちらも貴族連合軍の上層部クラスが関わっていました。ですから今回の軍事作戦に協力することで、メンフィル帝国軍の負担を減らす事もそうですが故郷が占領された事でノーザンブリアの憎悪をメンフィルだけでなく新生軍にも向けられる事で、この軍事作戦の後に発生するであろうノーザンブリアの民達の憎悪の向かう相手を分散させる為に協力を申し出たのですわ。」
「それは………」
「ミルディーヌ………」
ミュゼの答えを聞いたアルフィンとエリスはそれぞれ複雑そうな表情でミュゼを見つめ
「―――なお、今回の作戦の件で”報復テロ”を起こす筆頭になると思われる”北の猟兵”達は”殲滅”される事になっていますから、メンフィルにとってはどちらかというとノーザンブリアの制圧よりもそちらの方が”本当の目的”と言っても過言ではないでしょうね。」
「”北の猟兵”の連中はユミルの件でメンフィルの”怒り”を買っちまったからな。ユミルの件に対する”報復”の為にも今回の軍事作戦を考えたんだと思うぜ、メンフィル帝国政府の連中は。」
「………そうですね…………そして、今回の件を行う事で俺達は間違いなくサラ教官の恨みを買う事になるだろうな。」
「あ……………………」
ステラの説明の後に答えたフォルデの推測に頷いて複雑そうな表情で推測したリィンの話を聞いたセレーネはサラが元”北の猟兵”であることを思い出して辛そうな表情を浮かべた。

「―――ですが、”北の猟兵”を”殲滅”することで”ユミル襲撃”の件で故郷を
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