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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第71話
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達は”部外者”であるその連中に俺のことをどこまで話したんだ?」
トワの話を聞いてトワが自分の正体を知っている事に眉を顰めたセリカだったがすぐに心当たりを思い出すとエヴリーヌに呆れた表情で問いかけた。
「セリカが”神殺し”である事とアイドスとも関係がある人物って事くらいだったと思うよ、レンが説明したセリカについての話は。」
「……何?何故俺の事を説明する際にアイドスの名前まで出した?」
「レンさんがアイドスさんの名前も出したのは、多分そちらにいるZ組の人達はアイドスさんと”契約”しているリィンさんの同級生だったからだと思いますよ。」
エヴリーヌの話を聞いて新たな疑問が出たセリカにティオが自身の推測をセリカに説明した。

「……なるほど。」
「後ついでにオリビエがセリカとアストライアの関係をペラペラとしゃべっていたね。」
「………ほう。次に奴に会った時にはその口の軽さを心の奥底から後悔させてやる必要がありそうだな。」
(ご愁傷様ですが、サティアさんの事まで軽々しく口にした事にはさすがに問題があると思いますから、この場合自業自得ですよ、オリヴァルト皇子は………)
エヴリーヌから更なる情報を聞いて目を細めて呟いたセリカの物騒な発言にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ティオはジト目でオリヴァルト皇子を思い浮かべた。
「え、えっと………それで話を戻しますけど、セリカさんにも事情があってメンフィル・クロスベル連合に協力している事は理解していますが、特務支援課の人達のようにお互いの目的で協力し合える部分があれば、協力し合うことはできませんか?」
「――――――”リィン達はともかく、お前達と俺が協力し合うような事はない。”」
(クク、迷うことなく即断っただの。)
我に返ったトワに問いかけられたセリカは静かな表情でトワ達の頼みを断り、それを聞いたトワ達がそれぞれ驚いている中その様子をハイシェラは興味ありげな表情で見守っていた。

「チッ、考える事もせず即断りやがったぞ。」
「しかもセリカさんの口ぶりだと、リィン君達とは協力し合えるような事はあるように聞こえるね……」
「やっぱり、リィンと契約しているアイドスとかいう女神が関係しているのか?」
アッシュは舌打ちをしてセリカを睨み、アンゼリカとクロウは真剣な表情でセリカを見つめ
「この場合、アイドスは関係ない。――――――今回の件をリィン達のように”敵勢力を排除する”ではなく、”敵勢力とも和解する解決方法”を探しているお前達やオリビエの”馬鹿馬鹿しい考え”に付き合うつもりはないからだ。」
「わ、私達やオリヴァルト殿下の目指している道が”馬鹿馬鹿しい”って……!」
「オレ達や殿下の目指している道のどこが”馬鹿馬鹿しい”のだろうか?」
静かな表情で答えたセリ
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