第71話
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。」
「そんで、そのテロリスト達を帝国政府の委任状を持ったシャーリィ達―――”赤い星座”が”殲滅”することまで想定した上で、その場に追いついた俺達が局長達と共にシャーリィ達とやり合ってシャーリィ達を戦闘不能に追い込んだんだよ。」
「ええっ!?ヴァ、ヴァイスハイト陛下達――――――”六銃士”が……!?」
「しかも”予め逃走ルートに待ち構えていた”という事は、”最初から帝国解放戦線が通商会議に襲撃して、襲撃が失敗した挙句、帝国解放戦線の粛清の為に赤い星座が派遣される事まで確信していた”という事になるから、恐らく”六銃士”は通商会議が襲撃される以前に既に襲撃の情報もそうだけど、オズボーン宰相達帝国政府による思惑の情報も手に入れて、通商会議の際にロックスミス大統領共々オズボーン宰相を”断罪”したんだろうね。」
「うん……改めて”六銃士”の底知れなさを思い知ったね……」
ロイドとランディの説明を聞いたアリサは驚き、アンゼリカは真剣な表情で呟き、トワは不安そうな表情で呟いた。
(そのテロリスト達の襲撃や逃走ルート、更には帝国・共和国の両政府の思惑に真っ先に気づいたのは六銃士(ヴァイスさん達)ではなく、”真の黒幕”たるルファディエルさんがいたなんて言えませんよね。)
(ううっ、ルファ姉の身内として否定したいけど、否定できないのが辛いな……)
一方アリサ達の反応を見て”真実”を知っているユウナを除いた”特務支援課”の面々がそれぞれ冷や汗をかいて気まずそうな表情を浮かべている中ジト目のティオに小声で話しかけられたロイドは疲れた表情で答えた。
「……あんたの言う通り、”西ゼムリア通商会議”にギデオン達を襲撃させたのはギデオン達のリーダーである俺の判断だ。その事に言い訳もしねぇ。本当ならお前達の祖国にテロを起こした超本人の俺がお前達に何かを頼めるような立場でないのはわかっているが、それでもこんな俺を”取り戻す”為に色々と動いてくれたダチの為にも、俺はなりふり構っていられねぇんだ。俺達よりも遥か遠くへと行こうとするリィン達に届こうと足掻いているダチの為にもどうか力を貸してくれ―――頼む……!!今回の件が片付いたら、エレボニアにもそうだがクロスベルにも俺が今まで犯した罪を償うつもりだ……!」
「クロウ君……」
「………………」
静かな表情で呟いた後ロイド達を見つめて頭を深く下げるクロウの様子をトワは辛そうな表情で、アンゼリカは重々しい様子を纏って見守っていた。
「………………頭を上げてくれ。君の件に関しては君の為にレンと直接交渉をした”蒼の深淵”という元結社の第二使徒との話し合いでヴァイスハイト陛下達が君の件に関しては”手打ち”にした話も聞いているから、今の俺達は君を逮捕する事はできないし、リィン達からも謝罪を受けているからそのつもりもないよ。」
「
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