第71話
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ンディはティオに話を振り
「……そうですね。セリカさん、一応あれでも以前と比べると性格は大分丸くはなっていますよ。」
「ええっ、あれで!?それじゃあティオ先輩が会った時の”嵐の剣神”ってどんな人だったんですか??」
ティオの答えを聞いたユウナは驚きの声を上げた後疑問を口にした。
「以前のセリカさんは”自分の敵は全員纏めて問答無用で斬る”みたいな感じでしたから、もし”影の国”で出会った当時のセリカさんだったらわたし達もそうですがZ組の人達の話も聞かずにレクター少佐達を全員殺していたと思いますよ。」
「確かにティオちゃんの話通りなら、以前と比べると性格は丸くなってはいるようだね……」
ティオの説明を聞いたその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ノエルは疲れた表情で同意し
「……まあ、幾ら性格が以前よりは丸くなっているとはいえ、”自分の敵は全員抹殺”という考えは変わっていませんから、Z組の人達には申し訳ありませんが、正直セリカさんが皆さんの考えに頷くような事はないと思いますよ。」
「そうか…………」
「……どうして”敵を殺す事で問題を解決する”みたいなそんな悲しい考えしかできないのかしら……?”神殺し”なんて凄まじい力を持っているんだったら、わざわざ相手の命を奪わなくても解決できる方法は幾らでもあると思うのに……」
「アリサ君……」
ティオの推測を聞いたガイウスが複雑そうな表情をしている中、辛そうな表情で呟いたアリサをアンゼリカは心配そうな表情で見守っていた。
「………セリカさん―――”神殺し”は私達の世界ではその存在が多くの勢力に恐れ、忌み嫌われている事で世界中から命を狙われているといっても過言ではありませんから、その関係で”自分の敵は必ず殺さなければ、自分や周りの人たちにとっての後の災害になる”という考えをされているかもしれませんね。」
「そうですね…………特に私達の世界の宗教の中でも相当過激な考えを持つ信者達は自分達が信仰している神々の為にどんな手段を取ってでも、自分達の敵を滅ぼすような事も躊躇いなく行いますからね。――――――それこそ、”西ゼムリア通商会議”に襲撃してきたテロリスト達よりも卑劣かつ信じ難い手段を取る事もあると聞いています。」
「テロリスト達よりも物騒とか、異世界の宗教の信者達はどんな物騒な連中なんだよ……」
「………………………」
セティとエリナの推測を聞いたアッシュは呆れた表情で呟き、セリカの”過去”をある程度知っているティオは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
その後トワ達はロイド達に別れを告げ、ロイド達に見送られながらオルディーネの精霊の道でエリンの里に帰還した――――――
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