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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第71話
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カの答えにトワ達と共に血相を変えたアリサは怒りの表情でセリカを睨み、ガイウスは真剣な表情でセリカに問いかけた。

「そもそもどれほどの犠牲者を出そうとも、そして数多の人々の憎悪を受けてもなお世界を”終焉”へと導こうとしている連中に”言葉”が通じると思っているのか、お前達は。」
「そ、それは……………………」
セリカの指摘に反論できないトワは辛そうな表情で答えを濁し
「世界を”終焉”に導く等といった類の考えを持つ連中は”見逃せば後の災厄”となる事は今までの経験でわかり切っている。そして”そのような連中は和解に応じるような考えは決して持っていない上、本気で止める方法は殺す事が手っ取り早くかつ確実な方法”だ。――――――それなのにも関わらず、この状況でもなお”和解”等といった馬鹿馬鹿しい考えに付き合うつもりは毛頭ない。もはや”どちらかが生き、どちらかが死ぬ”事で解決するしか方法はない。」
「セリカさん………」
「………ッ!それでも………それでも”身内”が関わっていて、祖国が間違った道を進もうとしている以上、祖国や身内の為にも”第三の道”を見つけなければならないのがわからないの……!?それに貴方は”影の国”とかいう所でオリヴァルト殿下達と知り合ったんでしょう!?昔の仲間が困っているのに、助けてあげようなんて気持ちはないの!?”神殺し”なんて凄まじい力を持っているのに!」
「アリサ君……」
セリカの答えにティオが複雑そうな表情をしている中悲痛そうな表情でセリカを見つめて声を上げたアリサをアンゼリカは心配そうな表情で見つめた。

「―――そんなこと、俺の知った事か。オリビエ達の件にしても幾らかつて共に戦った仲間とは言え、俺はそんな理由だけで無条件で人助けをするような”どこぞのお人好し”ではない。俺は俺にとっての”害”となる連中を”斬る”だけだ。例えその相手が”国”や”神”であろうとな。」
一方アリサの言葉に対して淡々とした様子で答えたセリカはその場から立ち去り
「行っちまったか………」
「やれやれ………さすがに”神殺し”なんて凄まじい存在を味方につけるのは難しいとは思ってはいたけど、取り付く島もなかったね。」
「うん…………」
「………彼は昔からああいった人物なのだろうか?」
セリカが立ち去るとクロウとアンゼリカは疲れた表情で溜息を吐き、アンゼリカの言葉にトワは複雑そうな表で頷き、ガイウスは複雑そうな表情でロイド達に訊ねた。

「そう言われても、俺達もセリカさんと知り合ったのは最近で、すまないがセリカさんが昔はどのような性格をしていたかは俺達もわからないんだ。」
「”影の国”に巻き込まれてオリヴァルト皇子やセリカの野郎達の仲間だったティオすけなら何か知っているんじゃねぇのか?」
ガイウスの疑問にロイドは疲れた表情で答え、ラ
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