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装者達が勘違いしている件について
5話マリア@
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…」

快楽と眠気から、つーっとマリアの口元から透明な線が落ちる。

満腹感、全身の揉みほぐし、そして、温かくなった体。

その全てが揃うと、人間の体は、急に疲れを『思い出したかのように』吐き出し、眠りに誘うのだ。

マリアのように、不特定多数の目から見られるが故に、緊張感が仕事中解けず、ある程度疲れを残すような仕事を常日頃している人間の体はなおさら。

その身体を休めるために、全身をスリープモード、『浅い眠り』につかせる。

これ自体は、別に大したことではなく、むしろ身体にとっては良いことなのだが…………

(さて…………そろそろ良いかな)

『意図して』その状況にマリアの体を持っていった誠治郎が、楽しかったとはいえ彼女の肩と腰だけ触って満足なんて、『するはずがなかった』

そっと、彼女の身体に這わせた指を、徐々に下に下ろしていく。

そして、しっとりとしたマリアの肉付きの良いおしりを、すっぽりと手で覆った。

(これは治療、彼女は運動もするから、おしりも揉みほぐさないと疲れが取れないから)

そう自己弁護しながら、白い軟膏を薄く手のひらに伸ばすと同時に、思考は(エロい方に)没頭する。

誠治郎は常に考えているのだ。

合法的にエロい事をするためにはどうすれば良いか(←おい)。

勿論、貰ったシンフォギアを使う(←!?)ことも大切だが、それでは片手落ちである。

そもそも、直接的な干渉が出来ない以上、そこら辺は他にテクを磨かねばならない。

誠治郎、エロに対しては誠実を自認している!

「んっ…………」

おっと、少し目が覚めたか。

モミモミと、様子見に揉みしだいていた尻への刺激により、マリアの口から、薄く矯声が漏れる。

その反応から、彼女の状況把握する。

だが、誠治郎は全く心配をしていなかった。

なぜなら、先程のマッサージまでで、『仕込み』は全て終了していたからである。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ぼんやりとした思考で、マリアは自分の身体がゆっくりとひっくり返されたのを感じていた。

うん、分かってた。

彼、誠治郎がマリアと付き合いが長いのと同様、マリアも誠治郎とは長い付き合いである。

まあ、お皿すら並べる手伝いを頼まない誠治郎のバカ丁寧な応対で、薄々誠治郎の『えっちしたい』サインには気づいていたのだ。

まあ、彼も私も大人。憎からず互いを思ってるし、初めてから今まで、互いに(マリアは彼相手だけだが)回数を重ねているので、別にそれが嫌ではないのだが…………

(妹みたいにはいかないなあ)

積極的な妹とは違い、いつまでたっても慣れない自分に、マリアは少し苦笑した。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

一方、
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