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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百四十六話
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一夏の背後、開け放たれた扉の向こうから声がした。
「私はな、お前と生きていたいぞ。例えどんな手を使っても」
椅子が回る。
「姉さん……」
扉の向こうに居たのは千冬だった。
「俺のコアを通してアリスに繋げた。後は姉弟で話し合え。お前に死なれちゃ血が飲めなくなる』
奏は影に消え、橙は有機素体を収納した。
無機質な部屋に一夏と千冬だけが残る。
「一夏。悩むな」
「なにをさ」
「何もかもだ。いいじゃないか私たちの体を弄ろうと」
「それは……それは俺達が一番やっちゃいけない事でしょ?」
一夏が後ろのカプセルを指す。
「いいや。違うぞ」
千冬は一夏が座っている椅子の所まで行くと、一夏を抱き上げた。
「私は、お前が居るから今まで生きてきた。父さんと母さんが居なくなっても。
唯一残されたお前が居るから。
私はお前の為なら命を賭せる。お前の為に命を使うならば死んでもいい。
だから、お前の為なら何を以てしても生きていける」
それを言うと、千冬は一夏を抱いたまま椅子に腰かけた。
クルリと椅子を回してカプセルの方を向く。
「彼女らを作った研究者と、お前は違う」
「同じさ。私利私欲のために」
「違う」
「どこが」
「全てがだ。お前が私を生かそうとするのは寂しいからだ。
お前が今悩んでいるのは優しいからだ。奴らは彼女らを造った事に何も感じていないだろう」
一夏が何かを言おうとした瞬間、千冬が一夏の口をふさいだ。
唇で。
「実はな、私もお前と同じ事を考えていたんだ。
明日にでも、束に相談する積もりだった。寿命を伸ばす方法は無いかとな」
「…………………いつか人の世界で生きられなくなるよ?」
「その時は山奥でお前を愛でて暮らすさ」
「だから、何も問題はない。私はお前と生き続けるよ。それが例え永遠でも」
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