第二百二十五話
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第二百二十五話 サングラス
赤音は先生からサングラスを受取った、だが正直言って使い道はないと思って家に帰ってからだった。
治部の使い魔であるジップとハリーに席に座ってから言った。
「先生達の言われることは間違いないけれど」
「今回はですね」
「意味がわからないですね」
「こうもね」
こう机の上にいる二匹に答えた。
「私としてはね」
「どうもです」
ジップは主に首を傾げさせつつ話した。
「先生が言われた通りに」
「目を守るものね」
「はい、サングラスは」
「それね、どうもね」
赤音も首を傾げさせた、そのうえでさらに話した。
「目っていうけれど」
「守るにはですね」
「悪いものを目に入れないといいでしょ」
「はい、そうですね」
「だったら別にね」
サングラスはというのだ。
「関係ないでしょ」
「そうですね、私もです」
ハリーも言ってきた。
「サングラスはです」
「ただお洒落のものでね」
「目を守るには」
「あまりね」
「意味がないと思いますが」
「ううん、どうしてもわからないわよね」
赤音は眉を顰めさせ口をへの字にさせて自分の使い魔達に述べた。
「これは」
「左様ですね」
「どうしても」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「ここはね」
「どうされますか」
「一体」
「お姉ちゃんに聞いてみるわ」
姉の葵にというのだ。
「そうしてみるわ」
「そうですか、それでは」
「この度は」
「ええ、お姉ちゃんに聞いてみるわね」
使い魔達も反対しなかった、むしろ賛成だったからだ。
赤音は姉にサングラスのことを聞くことにした、だが。
姉はまだ学校から帰ってはいなかった、それで彼女は姉が帰ってくるまでの間にとりあえずは学校の宿題をすることにした。
第二百二十五話 完
2020・1・10
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