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オズのハンク
第七幕その三

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「別にね」
「いいのだな」
「そうよ、私達で探していくわね」
「これからもだな」
「そうするわ、お姿のことはわかっているし」
「頭からすっぽり布を被ってだ」
 セト神がメジェド神の姿のお話をします。
「足だけでな」
「頭と身体が一つになっている感じよね」
「そうだ、かなり変わった姿だからな」
「すぐにわかるわね」
「あの様な姿をした神は他にはいない」
 セト神は断言しました。
「少なくともエジプトの神にはな」
「そうよね、やっぱり」
「他の神話の神々を全て知ってる訳ではないが」
 それでもというのです。
「エジプトの神々ではな」
「あの神様だけね」
「うむ、多くはわしやトト神やバステト女神の様にな」
「人の身体でだね」
 ハンクが応えました。
「そしてだね」
「そうだ、動物の頭を持っている」
「そうだよね」
「人の姿を持っている神もいるが」
 頭もというのです。
「あの様な姿をした神はな」
「他にはいないね」
「そうだ、だからだ」
「探すのは楽だね」
「かなり目立つからな」
 それだけにというのです。
「君達にもだ」
「すぐにだね」
「会える」
 それが出来るというのです。
「だから探すことだ、手掛かりを求めつつな」
「そうさせてもらうね」
「その様にな、それとだ」
 セト神はハンク達にこうしたことも言いました。
「君達はお腹が空いていないか」
「お腹が?」
「よかったらサラダをご馳走するが」
 このお野菜をというのです。
「どうだ」
「サラダなんだ」
「レタスをな、わしはレタスが大好物でだ」
「そうだったんだ」
「だからサラダもだ」
 レタスを多く作るこのお野菜もというのです。
「大好きなのだ」
「そうなんだね」
「それでどうだ」
「そうね、私達はサラダ以外も食べるけれど」
 トロットが応えました。
「それでよかったら」
「それはわしもだ」
「丁度お昼の時間だし」
「それならだな」
 セト神はトロットに笑顔で応えました。
「これからだな」
「一緒にね」
「レタスを食べよう」
 こう言ってでした、そのうえで。
 皆で一緒にお昼ご飯を食べました、セト神が出してくれたレタスを中心としたサラダはとても美味しくて皆はそれと他の肉料理も楽しみました。それから皆はセト神と別れて冒険を再開しました。そうしてです。
 ハンクは歩きつつこう言いました。
「いや、セト神もいい神様だったね」
「気さくで頼もしくてね」
 ジョージが笑顔で応えました。
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