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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・46
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宅』も好き!」

「確かに、日常に潜むファンタジー的な作品が多めだな」

「そういう提督は何が好きなんだい?」

「俺か?俺は『豚』に『ぽんぽこ』だろ、『となりの山田くん』と、今観てる『風立ちぬ』も好きだな」


 ジ○リと言えば宮崎監督の作品というイメージが強いが、俺はどちらかと言うと高畑監督の作品の方が好みだったりする。社会風刺が利いてるのに、どこかコミカルで観ていても嫌な気分にならない。まぁ、戦争を題材にした作品とかはアレだが。

「ふ〜ん、面白いの?」

「あぁ。特に『となりの山田くん』なんか2時間ずっと笑ってられる」

 あれは原作の漫画をよく映画化したな、という素晴らしい出来だった。あんまりTVとかじゃやらないのが惜しい。

「そんなに面白いの?見てみたいなぁ」

「ま、その内にな」





「しっかし、お前らも大変だよなぁ」

「ん?何がだい同志」

「第二次大戦であれだけ戦って、気が付いたら人の姿になってて、人が滅びそうだからまた戦ってくれって言われて……その上祖国を遠く離れて戦うとか、大変過ぎるだろ」

「そうかなぁ……僕は皆と知り合えたから楽しいよ?」

「タシュケント……お前」

 スゲェ良い娘だなお前、見直したわ。

「それに、ここなら好きなだけ飲んでも怒られないしね!」

「結局そこに行き着いちまうのかロシア勢は」

 持ち直した評価はやっぱり据え置きだ。

「しかし……あれは寒さを凌ぐ為にうと飲んでた訳だろ?南方のブルネイならそれは要らないだろ」

 アルコールのキツい酒を飲めば腹の中からカッと熱くなるからな。雪山での遭難時に山岳救助犬が首輪にウィスキー着けてたってのも、気付けの意味があるからだ。帝国海軍でも高高度を飛ぶ飛行機には気付けに焼酎やら泡盛を積んでたって歴史もあるしな。

「そうだね、寒さは心配してないよ。でもね……僕達だって不安を感じる事ぐらいあるさ」

 タシュケントはそう言って、寂しげに微笑んだ。

「敵は国じゃない。国が相手なら軍人が戦っている間に、政治家が和平なり高輪なりで早く戦争を終わらせる事が出来るだろ?でも、敵は国じゃないんだ」

 そう、敵は国家じゃない。どれだけの戦力があるのか?資源はどれだけあるのか?指揮官はいるのか?判らない事だらけだ。

「そんな先の見えない戦いを続けてるとさ、『ここがヴァルハラって奴なんじゃないかな?』ってたまに思っちゃったりもするんだ」

 ヴァルハラ……北欧神話に出てくるオーディンの居城だったか?そこには戦死した戦士達の魂が集められ、ラグナロクに備えて強い者を選別する為に延々と戦が繰り広げられているという。成る程、人間が艦娘を頼ってとはいえ戦い続けている今の状
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