第1話 7月19日
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07月19日
夏休みに入って数時間、私…瀬川泉はかなりのピンチに陥っていた。
このピンチの始まりは今日の終業式が終わって家に帰った時から始まる。
〜〜〜〜数時間前〜〜〜〜
終業式で午前中に帰った私は玄関で、少し涙目で玄関に出てきたお父さんに、こんな事を言われた。
「泉〜〜すまん!! 本当〜にすまない!!!」
あまりの勢いに私は驚いてしまった。
「ふえっ!? どうしたのお父さん、そんなに慌てて」
「それがこないだ新発売した電化製品が、問題を起こしてかなりの赤字や、社員達が色々な問題を起こしてしまって、今度外国に謝罪しに行かなればならないだ……そのため、(一応)息子である虎鉄も連れて行かなければならなくなってしまって…すまない! …ああ! 可愛い泉を一人にしてしまうなんて!!」
別に一人になっても何とかなると思うけど…でも、お父さんだからな〜……あれ?? でも、この家にはお手伝いさんたちが…
「えっ? でもこの…」
「この家のお手伝いさんなどもいないんだよ。問題が起きた後、夏休みの間は休暇を出したからな…あと、カードも今は使えないぞ、しかも現金もないんだ。銀行を今は止められていてな。あと、すまないが家も少しの間入れなくなってしまうんだ…仕事の荷物で、部屋がいっぱいになってしまうからな」
私が疑問に思ったことを聞く前に、お父さんが私の疑問の答えを先に言ってくれた。
え!! お金が使えない!! それだけで一人でいられるのか危なくなったのに、さらに家にも入れないって! 私どうしたら!?
「え〜!! 私これからどうすればいいの? ……そうだ! お父さんたちに付いていくのは!」
そこでお父さんが、本当に申し訳なさそうな顔をして手を前に出して
「すまんっ! 連れて行きたいんだが、今回だけはダメなんだ泉! 許してくれ!!」
と、言った。
「にはは…別いいよ。それより私はどうしたら……」
それより、銀行が使えなくなるほどの問題を教えてほしいけどね…
「お友達の家に泊めてもらってくれ。お金は、すまないがあまり出せそうにない」
美希ちゃんか、理沙ちんの家なら泊めてくれるかな? う〜んでも、お金はあまり貰えないみたいだしどうしようかな…私も17歳になったし、こういう時ってバイトとかが普通なのかな? …そういえば、歩ちゃんもおこずかいは、バイトで稼いでるって言ってたような……よし!! ならやってみようかな、バイト!! 良い機会だしね!!
「にはは…わかったよ。お金はバイトでもして稼ぐ事にするよ」
私は同い年でバイトして、お小遣いお稼いでいる歩ちゃんを見習って、バイトでもしてみようと決心したのだが……バイトと聞いてお父さんの、目の色が
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