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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『出逢いと誘拐』
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ィッ!」

裏組織の実力者を倒し銃弾すら弾くような化物染みた強さを見せつけた事もあり汚い悲鳴をあげながら走り去る。

「さてと……みんな乱暴はされていないか? どこか痛いところは無いか?」

「大丈夫なの!」

元気よく返事を返しながら近づいた零に抱きつくなのは。

「ごめんな……恐かっただろ?」

先程までの張り詰めた空気は既に無くまるで悪さをして叱られた子犬や子猫の様に悲しげな顔をして問う。

「ううん 絶対助けてくれるって信じていたから大丈夫」

穏やかな笑顔で答える。

「そうか……」

ほっと一息はきながら抱きつくなのはの頭を撫でる。

「うにゃ〜」

いつものように撫でられてご満悦になるなのは。

「二人は大丈夫か?」

未だポカーンとした表情で地べたに座るアリサとすずかに問い掛ける。

「あ……」

問い掛けられたアリサが僅かに口を開き……、

「あ?」

まるでオウム返しのように零も同じ言葉を繰り返す。

「アンタ何者よ! 銃弾素手で弾いたりどっからか剣出したり! 映画みたいな動きしたり! あんなヤバい奴倒したりアンタどこの超人よ!!」

まさにマシンガントークと言っていいほどに速く口から言葉を繋ぎさらにアリサの背後からはデフォルメされた虎がガオーッ!と吠えている幻影が見える。

「一応人間だからね! ちょっと鍛えているのと身体能力が(異常に)高いだけの人間だからね!」

「ウソつけー!!」

零の反論を問答無用とばかりにバッサリと否定しさらに吼える小さな虎と化したアリサ。

チビ虎アリサ此処に爆誕!

「まぁまぁ アリサさん落ち着いてください」

未だ怒り心頭とばかりに吼え続けるチビ虎アリサを千歳が宥める。

「さてと……後が恐いけどまぁ……それはさておき」

零はゆっくりと歩を進め地べたに座るすずかの前に着くと、膝をつき目線を合わす。

「さて……色々あったけど大丈夫かい?」

「あの……」

まるで絞り出すかのようにか細い今にも消えてしまいそうな小さな声ですずかは零に問う。

「ん?」

「貴方は……恐がらないのですか?」

「何を?」

「私は……人じゃないんですよ……あの人が言った様に私は……私は……『吸血鬼』なんですよ」

今にも消え入りそうなそれでいて悲痛な叫びにも似た声を張り上げる。

「…………」

零はただ腕を組み、それを黙って聞き続ける。

「私は化k「それは違う!」え?」

「化物なら涙なんて流さないだろ?」

そういって細くしなやかな指をすずかの目元へと近づけ大きな瞳から溢れる涙をぬぐう。

「あっ……」

「それにさっきも言ったけど俺は君の事を化物
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