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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『出逢いと誘拐』
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々と語る火龍。
「あ……あぁ……」
そしてすずかの顔色はまるでこの世の終わりでも来たかのような絶望の色に染まる。
そしてすずかの正体を知った零は、
「随分とまぁ 可愛い吸血鬼もいたもんだな 」
まるで全く気にしていないかのように軽く言い放つ、実際彼は全く気にしてはいないだろう。
「なッ!? キサマ正気か!?」
零の言動は火龍にとっては予想外だったのか驚きの声をあげる。
「彼女は確かに人在らざる者かもしれない……だが……それが何だ?」
零の言動を信じられないものを見るような瞳で見つめるすずか。
「どちらかと言えば自分の欲望のために平気で人を喰いものにするお前らの方が化物だと思うがな?」
理性を持ったまま人を殺す事に馴れたり罪も無いものを喰いものにするような人種の方が遥かに化物だと思う。
「ほぅ……」
「それに俺はちょっとばかり『気質』などに敏感な
質
(
たち
)
でな仮に彼女が人に害を及ぼすような存在ならすでに気がついているさ」
実は俺の持つスキル『直感A』はそういったものにも反応するのだ。
「ほぅ…『気質』まで読めるのか……」
「まぁ そうゆう事……という事でとっとと
決着
(
ケリ
)
をつけるぞ」
双剣を構え、全身に闘気を漲らせ、
「「いくぞッ!!」」
二人はほぼ同時に地を蹴り駆ける!!
「噴ッ!」
今までのどの攻撃よりも重く鋭い斬撃が零に襲い掛かる。
その斬撃は……無情にも零を切り裂く、
「「イヤーッ!」」
それに悲鳴をあげるすずかとアリサだが、
」「大丈夫だよ/です」」
なのはと千歳が顔色一つ変えずに言う、その表情は焦燥や悲観などなく穏やかなものだった。
「ぬぅっ!?」
切り裂いた時の手応えは確かに切った感触はあったがまるで物体の無い幻影を……まさに質量のある残像を斬ったと言わんばかりに実体感が無かった。
「幻狼斬!」
そして残像が切り裂かれると同時に後ろから現れた零が火龍を切り払い、
「続けていくぞ!『天狼滅牙』!」
切り払いからの逆袈裟、上下左右と流れる様な連撃へと繋ぎ、もはや目にも写らぬ神速の剣撃を叩き込み、
「トドメッ!『戦迅狼破』!!」
闘気を纏わせた右腕を勢い良く振り抜き狼を模した闘気の塊を叩きつけ重い大人の身体を軽々と吹っ飛ばし壁へと叩きつける。
「ガハアァァァッ!」
いくら極限まで鍛えられた身体であっても強力な衝撃には弱く文字通り骨の髄まで響く威力に流石の火龍も白目をむきズルズルと壁を伝って地に沈む。
「ふぅ……」
戦いが終わり一息つき、
「さて……まだやるのか?」
鋭い眼光で残ったチンピラ達を睨み付ける。
「ヒ
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