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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『出逢いと誘拐』
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懐から一本のナイフを取りだし……、

ー切ー

「痛ッ!」

人差し指の腹を横一文字に切る。

零の白く細い指からポタポタと紅い血が流れる。

「これからですが……ん?」

切った指の腹の血を拭おうとするのだが……、

「………ゴクッ!」

すずかと忍さんがその流れる血を喉を鳴らしながら見つめる。

「………」

俺が無言で指を右に動かすと……、

それに合わせるかのようにすい〜とすずかの目線と首が動く。

さらに右〜左〜と動かすと追従する。

右、左、右上、下、左上! このコマンドによって、

まさにパクッ!っといった感じで零の人差し指をくわえるすずか。

「ちょっ!?」

口の中の指を舐める舌の動きが以外に激しいんですけど!?

「あ……」

指を引き抜いた際にチュポンという音をたて、さらに指についた唾液が銀糸のアーチをつくる。

「ごめんなさい……我慢出来なくてつい……」

名残惜しそうにかつどこか妖艶な声色で呟くすずか。

ちょっ! 周りの女性陣の視線がヤバいんですけど!?

てかなのはは分かるけど
何でアリサちゃんまで睨んでんの!?

「と……とりあえず今切った指を見てください」

指に付着した唾液を拭き取り、切った指を見せると……、

「傷が無い!?」

その指にはあるべき傷は痕跡すら無く綺麗なものだった。

「万能細胞って知っていますか? 文字通り血肉どころか骨や内臓にも変化する特殊な細胞です……俺の身体の8割から9割は万能細胞で出来ているみたいなんですよ」

厳密には状況に応じて進化する特殊なもので栄養価の高い物を食べたり負荷を掛ければ掛けるほど細胞がそれに負けないように進化するのでどちらかというとグルメ細胞に近い、

違う点をあげると特殊な儀式を踏んだ状態の体液交換でしか他人に適合しないといったところか。

ちなみに万能細胞は一応人の骨髄とかにも存在はするけどあんまり数が無い特殊な細胞なのだ。

「そのせいか身体は常に進化を続け異常な身体能力と再生力をもっているんですよ」

自分で言っててなんだが本当に化物染みているな。

「なるほどな……」

「だから俺の種族は一応人間ですがある意味化物とも言えます」

人間離れしててもまだ人間だからね!

「何故……今この場でそれを話したんだ?」

「意図せずとはいえ他人の秘密を知ってしまった事に対する詫びと……俺自身もまた好きな人達に受け入れてほしいからですよ……」

自分で望んだ力とはいえやっぱり好きな人達に拒絶されるのは恐い……人は孤独に弱い。

「なのは……君はこんな俺を受け入れてくれるかい?」

俺はなのはの方を向きしっかりと瞳を合
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