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アルゼンチン帝国召喚
第二十二話「外交戦1」
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た」

使節団はアルゼンチン帝国からの出迎えと挨拶をしてインペリオ・キャピタルへと車で向かう。神聖ミリシアル帝国の車より洗練され大規模に普及されているという事実に使節団は再び驚愕していた。
そしてインペリオ・キャピタルにあるホテルに一泊して会談は明日からという事になった。そのホテルすら神聖ミリシアル帝国のどのホテルよりも素晴らしい物であった。
そして一夜が明けインペリオ・キャピタル総統府にて両国の会談が行われた。先ずはアルゼンチン帝国の事を知ってもらうためにアルゼンチン帝国の歩んだ歴史に軍事力、経済などを教えていく。勿論技術を見せる一環でプロジェクターを使用した動画である。
スペイン副王領からの独立にアルゼンチン南北戦争、帝国白銀党の一党独裁と帝政への変換、そして転移。それらは分かりやすく教えていき次に軍事力の説明をする。神聖ミリシアル帝国より洗練された大規模艦隊に天の浮舟などよりも早いジェット機や爆撃機。そして一糸乱れぬ行進をする陸軍に戦車師団などが映っていく。
一旦休憩を兼ねて使節団にアルゼンチン帝国の料理がふるまわれた。

「おお!どれもうまいな!……ところでフィアームさん。先程の映像をどう見ましたか?私には神聖ミリシアル帝国よりあらゆる面で上だと感じましたが……」
「そんなわけあるか。転移国家というのも誠かどうか怪しいが何より科学技術でここまで出来るとは到底思えん」
「だが産業面では確実に上だぞ。大陸横断鉄道と呼ばれるものは我が国の構想上のものより洗練され何よりスペックが上だ。そして軍事面でも天の浮舟より早い戦闘機を持っている」
「海軍など特にだ。あの艦隊を見たかね?特にグレート・ディアボロスと呼ばれる艦種を。あれは確実にグラ・バルカス帝国のグレートアトラスターより能力は上だろう。それが三隻もいる」
「とは言え魔法を一切使っていないせいで国力自体は読みづらいな」

そんな話を会食後も続けていると一人の男が入って来る。

「皆さま、アルゼンチン帝国のアンデル・ベートルと申します。これから使節団の対応をさせていただきます。神聖ミリシアル帝国の担当となった事を光栄に思います」

ベートルはそう言うが決して光栄に思っているような雰囲気は持っていなかった。その事にフィアームは眉を潜めた。

「こちらこそ、初めまして。神聖ミリシアル帝国外務省外交官のフィアームと申します。ベートル殿、今後も我が国の外交担当も貴方となるという認識でよろしいか?」

「はい、特に政府の意向により変更が無ければ、このまま私が神聖ミリシアル帝国を担当いたします」

それを聞いたフィアームは邪悪な笑みを浮かべて持ってきた大きなバックから袋を取り出すと袋を外し中に入っていた物をベートルへと渡す。

「担当の外交官への私個人からのプレゼントで
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